マイナンバーカードの申請に必要な証明写真は、サイズや背景などの規定がこまかく決まっています。スピード写真で撮影できれば楽ですが、幼児の場合身長が足りずにカメラの枠内に顔が映らないことも…!写真屋さんに証明写真を依頼すると2000円前後かかってしまうのもネックです。そこでおすすめなのが家庭で証明写真を撮影してオンライン申請すること。オンライン申請の際に気になる「RGB」「jpg」の文言や、ピクセルサイズの確認方法などをご説明します。
幼児の証明写真には自宅撮影&オンライン申請がおすすめなワケ
まだ年齢が小さい子供の場合、スピード写真の機種によってはカメラの枠内に顔が届きません。また椅子で高さを調整できる場合でも、「正面を向かせる」「カメラに目線を合わさせる」「姿勢を正させる」「歯を見せない」など細かく指示しなくてはなりません。スピード写真の機器に取り付けられているカーテンを開けながら対応できれば楽ですが、カーテンを開けたままだと光が反射して撮影に支障が出てしまいます。狭い撮影ルームの中で親がカメラに映らないように子供の撮影をサポートするのは至難のワザ。プロのカメラマンに依頼できればベストですが、チェーン展開している写真屋さんでも2000円前後の値段がかかってしまいます。
一方、自宅撮影なら子供もリラックスした状態でのぞめますし、何度でも撮り直しが可能です。中々集中できない子供にはお気に入りのぬいぐるみをいくつか使って機嫌を取るのも良いでしょう。
また、自宅で撮影する場合は郵送よりオンライン申請がおすすめです。郵送の場合、証明写真のサイズ規定は「4.5cm×3.5cm」と決まっています。スマートフォンやカメラであらかじめ“あたり”をつけて、プリントアウトした時の顔のサイズが「4.5cm×3.5cm」以内に収まるように撮影するのは素人には困難です。ですが、オンライン申請であればその心配がありません。
マイナンバーカードの撮影を自宅で行う際の注意点
・背景は無地にする…写真自体はカラーと白黒のどちらでも大丈夫ですが、背景は無地一色と決まっています。そのため壁紙の模様などに気をつけましょう。
・背景に余計なものを写り込ませない…椅子などが映り込まないように、撮影の際は背もたれのないものを使うようにしましょう。また影が映らないように照明にも気をつけてください。
その他の規定は下記「撮影前にチェック!マイナンバーカードの証明写真・NG一覧」も確認ください。
ファイル形式(拡張子)のjpgって?
オンライン申請にあたって気になるのが「jpg」などの文言。はじめてこれらの言葉を目にする方は何のことかよくわからないと思います。ファイル形式とは簡単に言うと「文書」や「画像」「動画」などの種類のことです。そしてファイル末尾にある拡張子によってどの種類のファイルかを見分けることができます。たとえば、Wordで作成した文書なら「. doc」「. docx」、Excelで作成した文書なら「.xls」「.xlsx」などの拡張子がつきます。
jpg(またはJPG /JPEG)は画像ファイルに使われる形式の1つです。画像ファイルは他にも「GIF」「PNG」「BMP」などあります。ですがjpgが一番写真のデータに向いており、スマートフォンで撮影する場合、データは原則jpgで保存されます。そのためフォトショップなどの画像加工ツールを使ってわざわざ他の拡張子に変換しない限りそのままで大丈夫です。
ファイル形式(拡張子)を確認する方法は?
Windowsの場合、ファイルに拡張子が表示されていません。スマートフォンで撮影したものは自動でjpgに保存されるとは言え、本当に画像データがjpgなのか申請前に確認しておきたいですよね。
ファイルの拡張子を表示には以下の手順で行います。
- デスクトップ画面上のタスクバーにある「エクスプローラー」のアイコンをクリック
- 拡張子を表示したいフォルダを開き、メニューの「表示」をクリック
- 「ファイル名拡張子」のチェックボックスをクリック
- ファイル名に拡張子が表示がされます
カラーモードのRGBって?
RGBは光の三原色と呼ばれる「レッド」「グリーン」「ブルー」の頭文字を組み合わせたもので、WEBやテレビで表現するために使われるデータです。一方、紙をプリントアウトする時に使われるデータをCMYKとよびます。これは色の三原色である「シアン(水色に近い青緑)」「マゼンタ(鮮やかな赤紫色)「イエロー」「キープレート(黒)」の頭文字を組み合わせたものです。
RGBとCMYKはそれぞれ表現できる色の領域が異なり、WEB用のRBGデータのまま紙で印刷するとくすんだ色合いになるなどの不具合が生じてしまいます。そのため、オンライン申請(WEB)の場合は、RGBカラーで提出する必要があります。ただし、スマートフォンで撮影したデータは原則RGBになっています。こちらもフォトショップなどの画像加工ツールを使わない限り心配いりません。
ファイルサイズはどうやって確認すれば良い?
ファイルサイズの確認方法は、パソコン上で簡単にできます。まずはスマートフォンで撮影した画像をメールなどでPCに送信しましょう。メールの添付画像をデスクトップにダウンロードすると作業がしやすいです。
Windowsの画像サイズ確認方法
- サイズを確認したい画像にカーソルを合わせ、右クリック
- 「プロパティ」をクリック
- 「サイズ」に画像データのサイズが表示されます
Macの画像サイズ確認方法
- サイズを確認したい画像にカーソルを合わせ、クリック
- 「情報」を見る
- 画像サイズや画像の種類(jpgなど)が表示されます
画像サイズが規定より大きかった場合
最近のスマートフォンは画質が高いので、20KB以下になることはまずないでしょう。気を付けたいのが7MB以上になってしまった場合です。ウィンドウズとMacそれぞれの画像を縮小する方法をご説明します。
ウィンドウズで画像を縮小する方法
ここでは「Windows 10」にあらかじめインストールされているフォトを使用した縮小方法をご説明します。
- 縮小したい画像をダブルクリック
- 「フォト」が起動して画像が表示される
- ツールバーの「もっと見る」ボタンをクリック
- 「サイズ変更」を選択
- 元データのサイズに応じて画像のサイズ変更を行います
Macで画像を縮小する方法
- ダブルクリックで画像を開く
- ツールバーの「ツール」をクリック
- 「サイズを調整」をクリック
- ダイアログボックス内の「幅」「高さ」に鍵がかかっていることを確認する
- 単位を「ピクセル」にし、サイズを変更してください
撮影前にチェック!①マイナンバーカードの証明写真の規定は?
撮影前にマイナンバーカードの証明写真の規定をしっかり確認しておきましょう!
- 直近6ヶ月以内に撮影した写真
- 正面を向いている
- 帽子をかぶっていない
- 背景は無地で、何も映り込んでいない
- カラーまたは白黒
【郵送の場合】
- 写真のサイズは横4.5cm×3.5cm
- 裏面に氏名と生年月日を記入し、書類に貼り付ける
【オンライン申請の場合】
- ファイル形式(拡張子)はjpgにする。
- カラーモード:RGB
- ファイルサイズ:20KB~7MB
- ピクセルサイズ:幅480~6000ピクセル、高さ480~6000ピクセル
【証明写真の注意点】
画像編集ソフトで加工された画像は、受け付けられない場合も。そのため、肌色を明るくするために色味を変える、ほくろを消すといった加工は絶対に止めましょう!
撮影前にチェック!②マイナンバーカードの証明写真・NG一覧
証明写真の規定はこまかく決まっています。撮影前にひととおり目を通しておきましょう!
[1]指定の大きさや規格を満たしていない例
- 顔の位置が偏っている
- 顔が横を向いている
- 顔が左右どちらかに傾いている
- 椅子などが写り込んでいる
- 背景に影がある(照明の当たり方に気をつけてください!)
- 背景に柄がある(自宅の壁紙を背景にする場合は注意)
[2]眼鏡や帽子、ヘアバンドなどで顔の一部が隠れているもの
- メガネのフレームが目にかかっている
- 眼鏡のフレームが太過ぎたり、目にかかったりして顔が見えない
- 眼鏡に照明が反射している
- ヘアバンドや帽子、リボンなどで頭や顔が隠れている
- サングラスをかけている
- 前髪などで目元や顔の輪郭が隠れている
- マスクをつけている
- 頭髪のボリュームが多く、顔の面積が小さく写っている
[3]人物が特定しづらいもの
- フラッシュなどで瞳が赤く写っている
- 笑顔などで平常の顔がわかりにくい
- 顔に影がある
- ピンボケなどで顔が不鮮明なもの
[4]データの品質に問題があるもの
- ノイズなどの画像の乱れがある
- ドットやインクのにじみなどがある
- シャギー(階段状のギザギザ)がある
- 変形やマスキングなどで、画像処理を行っている
※マイナンバーカードの証明写真規定の例外となる場合
宗教や医療上の理由で頭部を布などで覆わなければならない場合や乳幼児や障がいのために適切な規格の写真を撮影できない場合は、以下の手続きを行いましょう。
- 交付申請書の表面の氏名欄に理由を記載して、交付申請書を送付する。
- マイナンバー総合フリーダイヤル( 0120-95-0178)に電話して、申請書ID を伝える。
※各市区町村の窓口で、マイナンバーカードの交付時にご事情を確認される場合があります。
※顔写真が暗い、トリミングができないなどの規定外で不備となることがあるので注意しましょう。
*まとめ
撮影する際は無地の背景で行うことや写り込みに気をつけましょう。またスマートフォンで撮影する場合「jpg」「RGB」などは気にしなくて大丈夫です。
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