日本各地にある面白い地名や珍しい地名を集めました!
「どうしてその地名がついたんだろう?」そんな疑問におこたえするために、地名の由来も記載しています。
神話や歴史上の人物からきている地名や土地の形からきている地名など、その由来はさまざま。
地理や歴史の雑学も身につけられますよ☆
▼世界のユニークな地名については、こちらの記事をご覧ください。
クスッと笑っちゃう? 面白い地名19選
ヤリキレナイ川
北海道・夕張郡由比町(ゆうばりぐん ゆにちょう)
もともとはアイヌ語で「魚が住まない川」「片割れの川」という意味の、「ヤンケナイ川」「イヤルキナイ川」と呼ばれていました。そこからヤリキレナイと呼ばれるようになったそうです。
オレウケナイ川
北海道 白糠郡 白糠町(しらぬかぐん しらぬかちょう)
「川尻が曲がっている」という意味の「オ・レウケ・ナイ」というアイヌ語が由来です。
可笑内(おかしない)
北海道 爾志郡(にしぐん)
北海道にある川。アイヌ語の「川尻に・仮小屋(がある)・川」という意味の「オカシナイ」に由来すると言われています。ちなみに秋田県にも「笑内」 「おかしない」という地域があります。
貧乏山(びんぼうさん)
北海道 亀田郡
昔、厳しい気象により荒れ地となっていたために「貧乏山」と呼ばれるようになったそうです。
ロコツ
北海道 山越郡
アイヌ語の「ル (=道・足跡)」+「コツ (=窪んでいる)」の「ルコツ」が由来。
国道 5 号線沿いには「ロコツ」という名前のバス停もあります。
馬鹿川(ばかがわ)
青森県 北津軽郡
もともとは、雨が降った時に川の水が溢れて水害が起こらないように放水路としてつくられた川でした。ですが放流効果がなく、馬鹿川と呼ばれるようになってしまったそうです。
がっかり島
岩手県 宮古市
がっかり島は宮古市沿岸にある無人島。(1)この地域の方言で切り立った岩場を「がっかり」と言ったから。(2)島全体が「崖ばっかり」でそれが「がっかり」に変化したから。(3)その島だけあわびがとれずに「がっかり」だから。など、名前の由来はいくつかあります。
微温湯温泉(ぬるゆおんせん)
福島県 福島市
微温湯温泉は人里離れた場所にある秘湯。温度が約33度でぬるま湯なことからこの名前がつけられました。
星糞峠(ほしくそ峠)
長野県長和町
石器の材料として使われた黒耀石(こくようせき)のことを「ほしくそ」と呼びます。この地方では昔から黒曜石がよく採れたので、「星糞峠」と呼ぶようになったと言われています。
野口五郎岳(のぐちごろうだけ)
富山県 富山市/長野県 大町市
野口五郎岳とは、富山県と岐阜県にまたがる標高2840mの山。 大きな岩がゴロゴロあることから 「五郎」と呼ばれるようになりました。ちなみに昭和に活躍したアイドル、野口五郎の芸名はこの山にあやかってつけられたそうです!
オカマ池・お釜池
大阪府 和泉市・山梨県 忍野村
大阪に「オカマ池」、山梨に「お釜池」という名前の池があります。どちらもはっきりとした由来はわかっていませんが、「釜」から来ているのではと考えられています。ちなみに、山梨県のお釜池は龍を神様としてまつっており、雨乞いのときに祈る神様として古くから信仰を集めています。
阿保(あお、あぼ)
三重県 伊賀市阿保
当地を開発した阿保氏に由来し、安保・阿於とも書きます。ほかにも埼玉県や三重県、大阪府、兵庫県にも「阿保」という地名があります。
シャックリ川
三重県 名張市(なばりし)
シャックリ川は一級河川に指定されている立派な川。その由来は、(1)曲がった川があごのしゃくれに似ているから。(2)シャクトリムシのように見えるから。(3)川のほとりに行くとしゃっくりが出るからなどいくつかあります。
大歩危(おおぼけ)
徳島県 三好市
大歩危は三好市にある渓谷のこと。「歩危」とは川すじの断崖などの険しい地形を指す古語、「ほき」「ほっけ」からきており、「 大歩危」は「大股で歩くと危険」の「大歩危」から来ています。ちなみに近くには小歩危という渓谷もあります。
土居中(どいなか)
愛媛県 伊予国宇和郡
土居という名前の人がこの土地を支配していたのが、「土居中」と呼ばれるようになった由来です。
後免町(ごめん町)
高知県 後免町
後免町は、高知県長岡郡にあった町。藩政時代、新田開発の時にこの地が免税されて「御免許の土地」と呼ばれたことが由来です。ここにはアンパンマンの作者、やなせたかし先生の「やなせたかし・ごめん駅前公園」もあって、子供達に人気なんだそう!
向津具半島(むかつくはんとう)
山口県 長門市(ながとし)
名前の由来は「向国(むかつくに)」「向津(むこうつ)」と呼ばれていたのが変化したと言われています。ちなみに向津具半島にある二尊院(にそんいん)には世界三大美女の楊貴妃が「安史の乱(あんしのらん)」の殺害から逃れて中国から船で流れ着いたという説もあります。
あやまる岬
鹿児島県 奄美市
「あやまる」という名の由来は、岬一帯の地形が“アヤに織られた手鞠”に似ていることから付けられたと言われています。
ぶざま岳
沖縄県 石垣市
石垣市の地元で「ぶざーま」は「尾」という意味。山脈の西の端っこにあるため、「ぶざま岳」と呼ばれるようになりました。
ハゲやお尻がつく地名も…! 体に関連する面白い地名18選
大楽毛(おたのしけ)
北海道 釧路市
アイヌ語の「砂浜の中央」を意味する「オタ・ノシケ」からきています。
増毛(ましけ)
北海道 増毛郡
増毛町の由来は、アイヌ語の「かもめが多いところ」を意味する「マシュキニ」「マシュケ」が変化したと言われています。
毛穴(けな)
大阪府 堺市
大阪にある毛穴はだんじり祭りでも有名な町。この土地を毛穴と呼ぶようになったのはいくつかの説がありますが、土地を統治していた豪族の「毛穴氏」から来ているというのが有力な説だそうです。
ハゲ山
北海道 礼文郡
北海道にある「ハゲ山」の名前の由来ははっきりとはわかっていません。ですが一般的にはげ山とは、草木が生育していない山のことを言います。北海道にある「ハゲ山」も笹が広がっていますが森などはない見晴らしのよい山だそうですよ。
半家駅(はげえき)
高知県 四万十市(しまんとし)
戦国時代、源氏に敗れた平家の落武者が敵に見つからないように「平」の横文字をずらして「半」にしてこの土地に住みついたのが由来だと言われています。
毛無峠(けなしとうげ)
北海道 小樽市・余市郡/長野県・群馬県
北海道の国道393号にある峠。毛無(けなし)とはアイヌ語の「ケナシ」からきていると言われています。また長野県と群馬県をまたがった場所にも毛無峠があります。こちらの由来ははっきりわかっていません。ですが冬の北西季節風が強く、山に高木がないことから来ていると考えられています。
鼻毛石(はなげいし)
群馬県前橋市
苔が鼻毛のように見える11mもの巨大な岩があり、そこに生える苔が鼻毛のように見えるため「鼻毛石」と呼ばれるようになったそうです。
鼻毛(はなげ)
福島県 福島市飯坂町
福島県の飯坂町というところには「鼻毛(はなげ)」という地名があります。これは「端が崩れる」という言葉の「はなくえ」が由来。 「端が崩れる」という言葉の通り、崖が突き出た形をしています。
ノゾキノ鼻
高知県 須崎市
高知県須崎市。鼻は岬の地形を意味すると考えられています。
耳(みみ)
鳥取県 倉吉市
この地域には曹洞宗法願寺の説法所のお堂があり、弥勒菩薩(みろくぼさつ)の本尊をまつっています。その弥勒菩薩を愛称を込めて「みみろくさん」と呼び、耳に御利益があると信じられてきました。そのためこの地域を「耳」と呼ぶようになったそうです。
女体入口(にょたいいりぐち)
長野県 駒ヶ根市
女体入口は長野県にあるバス停の名前。昔は女性が入ることができない山がいくつかありました。そのため山に入れない女性が待つ「女待=にょたい」という意味から、「女体入口」と名付けられたという説があります。
へそ
滋賀県 栗東市
綣(へそ)」とは、もともと機織り機につける麻糸を巻いた糸玉のことを言いますが、この地域が古くから麻織物の産地だったため「へそ」と名付けられたという説があります。
裸島(はだかじま)
徳島県 鳴門市鳴門町
裸島は無人島で江戸時代には「肌赤島」と呼ばれてました。これは、ワシが赤ちゃんをさらって岩の上に止まったのを、母親が助けるために岩場を登って指から血が出て岩が染まったことからきています。その後に裸島と呼ばれるようになったのは、岩場に植物が生えないからとも言われています。
金玉落としの谷(きんたまおとしのたに)
静岡県 菊川市
なんとも面白い名前の谷ですが、昔、戦の訓練で山から金の玉(木の玉)を落としたのが由来だと言われています。
珍小島(ちんこじま)
北海道 虻田郡(あぶたぐん)
北海道にある陸続きになっている島。季節によっては歩いて渡れることから、珍しい小島の意味で名付けられたと言われています。
珍坂(ちんざか)
兵庫県 豊岡市
「珍坂」は、豊岡市の境にある 峠の名前。昔、秀吉軍がこの峠を通る時に馬が地面をすべってうまく進めず、「珍なる坂」と嘆いたことが由来だと言われています。
尻こすり坂(しりこすりざか)
神奈川県 横浜市
神奈川県の横浜市にあるとっても急な坂道。あまりにも坂が急斜面なので、荷車のお尻をすったというのが名前の由来だそう。
尻無/尻梨(しなし)
滋賀県 東近江市
この地域の川には下流がなく、新川ができるまで尻無の状態であったことに由来すると言われています。
また、愛知県の豊川市為当町や鹿児島県にも『尻無』という地名が存在します。
どんな場所? 行ってみたくなる面白い地名8選
地球岬(ちきゅうみさき)
北海道 室蘭市(むろらんし)
アイヌ語の「断崖絶壁」を意味する「チケプ」が由来。それが「チキウ」と呼ばれるようになり、「地球」の漢字があてられるようになりました。
月(つき)
静岡県 浜松市天竜区
南北朝時代、鈴木左京之進(すずきさきょうのしん)が12人の家来とこの土地に落ち延びて住みはじめした。そのときに君主である楠木正成(くすのき まさしげ)の心の清らかさが月のようであると考えて、村に「月」という名前をつけたと言われています。また満月のようにいずれ発展してほしいという意味も込めたとも考えられています。
日本国(にほんこく)
山形県 鶴岡市・新潟県 村上市
山形県と新潟県の境にある高さ555mの山。昔、捕まえた鷹を将軍に贈ったらとても喜んで、そのタカを捕まえた山の名前を「日本国」にしたと言われています。ほかにも大和朝廷が支配する地域をここまでとして、日本国とした説もあります。
羽合(ハワイ)
鳥取県 東伯郡 湯梨浜町(とうはくぐん ゆりはまちょう)
鳥取県にある湯梨浜町は東郷町と泊村、羽合町が合併して生まれた町で、その中の羽合町の読み方が「はわいちょう」でした。それが縁で1996年にはアメリカのハワイと姉妹都市になっています。
スウェーデンヒルズ
北海道 石狩郡当別町(いしかりぐん とうべつちょう)
スウェーデンハウスを売る会社が名付けた町。スウェーデンから輸入した家が建ち並び、まるで外国にいるような街並みが広がっています。
おもちゃのまち
栃木県 下都賀郡(しもつがぐん)
一見、テーマパークの名前かと勘違いしそうですが『おもちゃのまち』はれっきとした日本に実在する正式な地名です。
1965(昭和40)年、この町におもちゃづくりの工場団地ができて、東京などから多くの人が移り住みました。
その後、この辺りが“おもちゃのまち”と呼ばれるようになり、正式に1964(昭和3年)に「おもちゃのまち駅」が誕生。「壬生町(みぶまち)おもちゃ博物館もつくられ、総合公園「おもちゃのまち」として整備されました。
面白山(おもしろやま)
山形県と宮城県の境にある山
面白山の名前の由来は、「白い山」と言う意味の「ツラシロヤマ」と呼ばれていたことから来ているそうです。
驚(おどろき)
千葉県 長生郡白子町
昔は「小高野村」と呼ばれていましたが、江戸時代にお米の収穫量が非常に大きかったことに驚き、「驚村」になったと言われています。
思わずときめく? 恋がはじまりそうな面白い地名3選
ときめき
新潟県 新潟市
もともとは「山田」という地名でしたが、信濃川橋の名前が「ときめき橋」となったのをきっかけにここの地名も「ときめき」になったそうです。
恋路(こいじ)
石川県 鳳珠郡能登町(ほうすぐんのとちょう)
昔、恋人の仲を引き裂いたある男がその過ちを悔いて僧侶になり、男女の仲を取り持つようになりました。そこから「恋路」と名付けられたそうです。
美女木(びじょぎ)
埼玉県戸田市
昔、京都から美しい女官が来て村の人が「美女が来た」と言ったという説や、ぬかるみを意味する「ビジョ」からきている説などがあります。
ありがたい! ご利益がありそうな面白い地名10選
西山天王山(にしやまてんのうざん)
京都府 長岡京市
山の頂上近くにある酒解神社(さかとけじんじゃ)が牛頭天王をまつってることから、「天王山」と名付けられました。この天王山は、戦国時代に豊臣秀吉と明智光秀が戦った「天下分け目の天王山 山崎合戦」でも有名。この戦いに勝利した秀吉は天下人へと一気に駆け上ったことで、『天王山』は “勝負を決する大事な場面”を表現する言葉にもなりました。
大将軍(たいしょうぐん)
京都府 城陽市
ここでいう『大将軍(たいしょうぐん、だいしょうぐん)』とは陰陽道の方位を表す言葉。吉凶を司る八将神(はっしょうじん)のひとつで、魔王天王とも呼ばれる大鬼神です。この地域が王城の西北に当たるため、吉凶をつかさどる方除けの神として大将軍八神社(上京区)が祭られ、そこから『大将軍』という地名がつきました。
天使突抜(てんしつきぬけ)
京都府 京都市
「五條天神宮」は弘法大師・空海によって勧請されたと言われる京都最古の神社で、「天使の宮」「天使社」と人々に親しまれてきました。この境内を貫くかたちで道が通り、その先に町が作られたため、この地域周辺を「天使の社を突き抜けて作られた」ことを意味する「天使突抜」と呼ばれるようになったそうです。
釈迦(しゃか)
茨城県 古河市
東牛谷(ひがしうしがや)の「木ノ下(きのした)」で弘法大師・空海が一休みしたときに、持っていた釈迦如来像をまつったことが由来だと言われています。
仏子(ぶし)駅
埼玉県 入間市
高台と平地の接点を意味する「フジ」(星、藤)がなまった説が有力ですが、その昔、仏師(または武士)が住んでいたからという説もあります。
極楽(ごくらく)
愛知県 名古屋市
戦国時代、逃亡した武士たちがこの土地に辿り着き、「極楽だ」と言ったことが由来。また高台で水害が起こりにくかったので「極楽」と呼ばれるようになったという説もあります。
金持(かもち)
鳥取県 日野郡
昔、とても貴重な鉄の産地だったことからこの名前がつきました。また同じ地域には「金持ち神社」もあり、縁起が良いと宝くじシーズンには多くの人が参拝しています。
黄金町(こがねちょう)
神奈川県 横浜市
横浜市中区の町名。または京浜急行電鉄黄金町駅がある南区から初音町、黄金町、日ノ出町までの中区を含む大岡川沿い一帯の通称です。哲学書『淮南子』(えなんじ)の「清水有黄金金龍淵有玉英」からとって『黄金町』と名付けられました。
正直(しょうじき)
埼玉県 比企郡
『正直』は雑色(ぞうしき)の当て字で、律令制の職位のひとつである雑色(ぞうしき)が住んでいたことに由来すると言われています。そのほか、茨城県牛久市、福島県郡山市にも『正直』という地名があります。
道徳(どうとく)
愛知県 名古屋市
道徳は名古屋市にある住宅街の名前。ここは農民のために尾張藩が開発した土地ですが、その方針が道徳的だったからこの名前がつきました。
美味しそう?? 食べ物を連想する面白い地名8選
ラムネ温泉
大分県 竹田市(たけたし)
ラムネ温泉は1リットルに1,000mg以上の炭酸ガスが溶け込んでいる「炭酸泉」。明治と昭和に活躍した作家の「大仏次郎」がこの温泉に入った時に「ラムネの湯だ」と言ったことから、ラムネ温泉と呼ばれるようになりました。ちなみにこの温泉は飲むこともできますが、ラムネのように甘くはないんだそう。
小豆餅(あずきもち)
静岡県 浜松市中区
『小豆餅』は、家康が三方ヶ原(みかたがはら)の戦いに敗れて浜松城に逃げ帰る途中に、この地域にあった店で小豆餅を食べたことに由来しているそうです。
昼飯(ひるい)
岐阜県 大垣市
本田善光(よしみつ)が阿弥陀如来像を背負って信濃国へ向っていたとき、この地で昼食の供養を行いました。そして一株三幹の杉を植え、三尊杉と名づけたことが由来だと言われています。
池田町サラダ
徳島県 三好市
名前の由来には、土地がお皿のようにたいらだったという説と、更地の田んぼだったという説が有力です。ちなみに名前がカタカナなのは、明治にカタカナが流行していて地名に取り入れたからだと言われているそう。そのため池田町には他にも「ハヤシ」「ヤマダ」などのカタカナの地名がいくつかあります。
木ノ子(きのこ)
北海道 檜山郡上ノ国町
上ノ国町の「広報かみのくに」によると、木を切ったら切り株から茸(きのこ)が生えたのが由来だと伝えられています。
酢(す)
滋賀県 長浜市
すっぱそうな名前をしていますが地名の「ス」は「お酢」の意味ではなく、姉川の運んだ砂質の土壌を示す「洲」を指しているそうです。
冷蔵庫前(れいぞうこまえ)
三重県 北牟婁郡紀北町(きたむろぐん きほくちょう)
ヒンヤリとした地名ですが、近くの製氷会社が名前の由来だそう!
包丁人町(ほうちょうにんまち)
鳥取県 鳥取市
この地域は江戸時代に「御台所町(おだいどころまち)」と呼ばれており、将軍の食事の世話をする「台所方役人(だいどころかたやくにん)」が住んでいました。そのため、包丁人町と呼ばれるようになったそうです。
思わず口に出したくなる! 音のひびきが面白い地名7選
志布志町志布志(しぶしちょうしぶし)
鹿児島県 志布志市
早口言葉にもなりそうな鹿児島県の『志布志市志布志町志布志』。昔この地に住んでいた女性と待女が、天智天皇に布を献上したところ「上からも下からも志として布を献じたことは誠に志布志である」と言われたことが地名の由来だそうです。
トロントロン
宮崎県 児湯郡川南町(こゆぐんかわみなみちょう)
江戸時代の参勤交代で大名の水飲み場として利用したとき、湧き水が「トロントロン」と響いたからと言う説や、 西南戦争で西郷隆盛の軍がこの地で休息した時に湧き水が「トロントロン」と聞こえたからという説があります。
土々呂(ととろ)
宮崎県 延岡市
『となりのトトロ』を連想させる地名ですが、ジブリ作品とはまったく関係なし。むかし、この周辺が入江であったことによる「轟(とどろき)」に由来するそう。ちなみに、“トトロ”と呼ぶ地名は、宮崎県延岡市の『土々呂』以外にも、愛知県豊田市の『ト々ロ』・『トゝロ』、徳島県牟岐町の『とゝろ』、大分県佐伯市の『轟』の合計5つもあります。
ガラガラ山
福井県福井市
ガラガラ山の由来ははっきりわかっていません。ですが山の岩や石などが時折ガラガラと音を立てて崩れることから名付けられたというのが有力だそうです。
ポンポン山
北海道 川上郡/京都府・大阪府
かわいらしいひびきの「ポンポン山」は北海道と、京都・大阪をまたがった場所にあります。名前の由来はいくつかありますが、山の頂上で地面を強く踏むと、ポンポンと音が鳴るからと言われています。
ぶつぶつ川
和歌山県 東牟婁郡(ひがしむろぐん)
ぶつぶつ川は日本で一番短い川。名前の由来は、湧水が川へ流れだす時に、泡がフツフツと湧き出ることから、「ふつふつ」が訛って「ぶつぶつ」になったと言われています。
ヤレヤレ峠
徳島県 海部郡(あまぐん)
山で化け物に襲われた人が峠まで逃げてきて、「ヤレヤレ、これで助かった」と言ったからこの名前がついたと言われています。
まだまだある! その他の面白い地名6選
休息村(きゅうそくむら)
山梨県 東山梨郡
休息村は山梨県にあった村。鎌倉時代に日蓮聖人がこの地で休息したことから『休息村』となったそうです。
昼寝城(ひるねじょう)
香川県 さぬき市
昼寝城は寒川氏によって築かれたお城です。名前の由来はいくつかありますが、有力なのが 難攻不落の山城だったので「昼寝をしていても敵に攻め落とされない」というもの。何ともユニークな由来ですね。
十三湖(じゅうさんこ)
青森県 五所川原市(ごしょがわらし)
青森県で3番目に大きな湖。十三個の河川が流れるのでこの名前がついたと考えられています。またアイヌ語から来ているという説もあります。
雨降り(あめふり)
東京都 西多摩郡
「雨降り」は西多摩郡にあるバス停の名前。その昔、雨が降らず日照りが続いたため、神様に祈るために滝にお札をひたすと雨が降ったそうです。そこからこの地名を「雨降り滝」と呼ぶようになったそうです。ちなみに「雨降り」のバス停の前後は「雲風呂(くもふろ)」・「下り(くだり)」と言うそうです!
途中(とちゅう)
滋賀県 大津市 伊香立途中町(イカダチトチュウチョウ)
平安時代、葛川明王院( かつらがわみょうおういんもんじょ)で修行をしていた相応師匠が自分の寺へ帰る時に、「ここいらは、ちょうど葛川と無動寺との(途中)だな」と言ったことに由来します。また相応和尚が明王院を開いた際、この地域が葛川(かつらがわ)谷と比叡(ひえい)山無動寺谷の中程だったという説や、栃の木に由来する説や、二つの谷の中程(途中)から来ているという説もあります。
放出(はなてん)
大阪市鶴見区 城東区
この場所が、川への放出口に当たることから、湖水の「はなちで」から「はなちでん」さらに「はなてん」に変わったと言われています。
ー*ーまとめー*ー
今回は日本全国の面白い・珍しい地名を82つご紹介しました。
日本には様々な面白い地名がありますが、その由来の一つひとつが先住民の言葉からきていたり
神話が元になっていたりと歴史を感じさせるものばかりでした。
地名はその土地に古くから伝わる言い伝えや歴史、文化などが色濃く反映されているものなのかもしれません。
自分が住んでいる地名の由来を調べながら、その歴史に触れるのも楽しそうですよね。
「他にもこんな面白い地名があるよ」「こんな由来もあるよ」などあればぜひコメントで教えてください!
【関連記事】
コメント