3分でわかる『二十四節気』|季節の暦を簡単に解説

二十四節気とは昔から季節の移り変わりを知る目安として使われ、農業に欠かせないものでした。また現代でも季節を表す言葉として手紙の書き出しや年中行事などで使われています。

たとえば「立春」「夏至」などの言葉は馴染があり、よく耳にすると思います。これらもすべて「二十四節気」のひとつです。

二十四節気のそれぞれの意味を知れば、季節の挨拶はもちろん、ワンランク上のコミュニケーションや名付けなどにも活かせるでしょう。

そこで今回は二十四節気について一覧でご紹介します。

目次

二十四節気とは

二十四節気は太陽の角度(経度)によって一年を24つに分けたものです。具体的には「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の4つに等分し、さらにそれぞれを6つに分けてその季節にふさわしい名がつけられています。

昔はカレンダーがなかったため、この二十四節気を使って種まきをする時期や収穫する時期を確認していました。また現代でも、季節の変わり目を知る手段や年中行事に役立てられています。

二十四節気は毎年同じ日付ではなく、国立天文台の観測結果をもとに決められています。それは 1年が365日に対して、地球が太陽の周りを公転する周期は365日よりわずかに長い「365.2422日」だからです。「立春」と決められた位置に到達する時刻は毎年少しずつずれるため、それによって二十四節気の日付も毎年変わるのです。

二十四節気一覧

二十四節気《 春 》

二十四節気の春は、立春(りっしゅん)から穀雨(こくう)までの期間を指します。春の訪れを感じる季節であり、自然界の気候や植物の成長に関連する様々な出来事が起こります。例えば、うぐいすのさえずりや桜の開花などが代表的な出来事です。春分の日には昼夜の長さがほぼ等しくなり、新しい生命や活力が満ちてくる季節です。また昔の日本では「一年のはじまりは立春から」といわれており、日本の伝統文化でも重要視されています。

二十四節気(春)名前の意味はじまる日にち
立春(りっしゅん)暦の上で春になる日。旧暦で一年は立春からはじまるとされていました2月4日頃
雨水(うすい)雪から雨へと変わり、土の雪や氷が溶け出す頃2月19日頃
啓蟄(けいちつ)冬眠から目覚めた虫が動き出す時期3月5日頃
春分(しゅんぶん)昼夜の長さがほぼ同じ。この日から昼が長くなります3月21日頃
清明(せいめい)「清浄明潔」の略。万物が清く明るく生き生きと見える意味4月5日頃
穀雨(こくう)雨が穀物を潤すという意味。この時期に農作物の種を植えるとよく成長するといわれています4月20日頃

二十四節気《 夏 》

二十四節気の夏は、立夏(りっか)から大暑(たいしょ・だいしょ)までの期間を指します。気温が上昇し、梅雨入りや本格的な夏の訪れを感じる季節です。夏至の日には昼が一年で最も長くなり、夏至をピークに日照時間が短くなっていくことが特徴です。夏の暑さに耐えながら、梅雨明け後には夏野菜や夏祭りなどが楽しめる時期となります。

二十四節気(夏)名前の意味はじまる日にち
立夏(りっか)暦の上で夏になる日5月5日頃
小満(しょうまん)陽気がよくなり、草木が茂るという意味5月21日頃
芒種(ぼうしゅ)穀物の種を植えるという意味で、田植えの目安となる時期。この日から梅雨に近づく。6月6日頃
夏至(げし)日本を含む北半球で、昼間が最も長く、夜が最も短くなる日6月21日頃
小暑(しょうしょ)暑さがだんだん増すという意味で、本格的に暑くなり出す7月7日頃
大暑(たいしょ・だいしょ)最も暑い日という意味。実際のピークは8月頃。7月23日頃

二十四節気《 秋 》

二十四節気の秋は、立秋(りっしゅう)から霜降(そうこう)までの期間を指します。段々と涼しくなって夏の終わりを感じる季節であり、秋の訪れを象徴する出来事が多く見られます。たとえば、秋分の日には昼夜の長さがほぼ等しくなり、収穫の時期や紅葉の始まりなどが特徴的です。秋は食欲の秋と言われるように、美味しい食べ物が豊富になる季節でもあります。

二十四節気(秋)名前の意味はじまる日にち
立秋(りっしゅう)暦の上で夏になる日8月8日頃
処暑(しょしょ)暑さがおさまるという意味。穀物が実り始める時期8月23日頃
白露(はくろ)秋が深まり、草花に朝露がつきはじめる頃。9月8日頃
秋分(しゅうぶん)昼夜の長さがほぼ同じ。この日から夜が長くなる9月23日頃
寒露(かんろ)草木に冷たい露が降りる頃という意味。稲をはじめとする収穫の時期10月8日頃
霜降(そうこう)朝晩の冷え込みが激しくなり、早朝に霜が降り始める頃。10月24日頃

二十四節気《 冬 》

二十四節気の冬は、立冬(りっとう)から大寒(だいかん)までの期間を指します。気温が低くなり、冬の到来を感じる季節であり、寒さが厳しくなる時期です。冬至の日には夜が一年で最も長くなり、冬至をピークに昼が徐々に長くなっていきます。クリスマスや年末年始など冬の行事も楽しまれます。

二十四節気(冬)名前の意味はじまる日にち
立冬(りっとう)暦の上で夏になる日11月7日頃
小雪(しょうせつ)冬の入り口にあたる時期11月22日頃
大雪(たいせつ)本格的に冬がやってくる頃12月7日頃
冬至(とうじ)日本を含む北半球で、昼間が最も長く、夜が最も短くなる日12月21日頃
小寒(しょうかん)年が明けて寒さが一段と増す頃。「寒の入り」1月5日頃
大寒(だいかん)一年の中で寒さが最も厳しい時期1月21日頃

まとめ

二十四節気は、太陽の黄経を基準にした年間24の節目を示す暦の制度です。これらの節気は季節の移り変わりを示し、農作物の欠かせないものとして使われてきました。

また現代でも季節を表す言葉として手紙の挨拶や年中行事などにも利用されています。

コミュニケーションツールのひとつとして、二十四節気を役立ててみてはいかがでしょうか?

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