これでわかる!新NISAについて

NISAは、非課税で投資ができる制度で、資産形成を始める上で非常に有効な手段です。しかし、様々なNISAの制度があり、それぞれ特徴が異なるため、始める前に目的を明確にすることが重要です。

こちらの記事では、初心者向けにできるだけシンプルにNISAについて解説しています。

この情報が、あなたのNISAのスタートに少しでも役立てば幸いです。

目次

はじめに何をしたらいい? 初心者がまずやるべきこと

まずNISAをはじめるのには、以下の4ステップがあります。

  • 目的を明確にする
  • 証券会社を選ぶ
  • 口座を開設する
  • 投資商品を選ぶ

これらのステップを踏むことで、あなたに合ったNISAの運用を始められます。以下で詳しく説明していきます。

①NISAの目的を明確化する

NISAは、資産形成の強力なツールですが、始める前に目的を明確にすることが重要です。NISAの目的は人それぞれで、目的によって選ぶべきNISAの種類や投資商品が異なります。以下に代表的な目的を挙げます。

  • 老後資金の形成 : 定年後の生活費を確保するために、長期的な視点で資産を増やしたい
  • 子どもの教育資金の貯蓄 : 子どもの教育費を捻出するために、中長期的な視点で資産を増やしたい
  • 住宅購入資金の貯蓄 : 将来的にマイホームを購入するために、まとまった資金を準備したい
  • 資産運用による収入の増加 : 株式投資や投資信託を通じて、安定的な収入を得たい

あなたの目的はどれに当てはまりますか?
目的によって、選ぶべきNISAの種類や投資商品が異なります。

目的別のNISAの種類や投資商品が知りたい。

目的老後資金の形成子供の教育資金の貯蓄住宅購入資金の貯蓄資産運用による収入の増加
資産形成の期間長期中期・長期短期・中期短期・中期
選ぶべき商品積立NISA積立NISA
成長枠投資
成長枠投資成長枠投資

NISAの商品には大きく分けて、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2種類があります。

長期的な資産形成であれば積立NISAを選びます。

積立NISA

対象商品: 国の定めた基準を満たした投資信託
年間投資上限額: 120万円
非課税期間: 非課税投資枠全体で1,800万円まで

短期~中期の資産形成であれば、成長枠の投資商品を選びます。

成長投資枠
対象商品: 国内株式、海外株式、投資信託など(一部例外あり)
年間投資上限額: 240万円
非課税期間: 非課税投資枠全体で1,800万円まで

中長期〜長期投資に向いているものとして、特定の指数(SP500など)の動きを追随するインデックスファンドがあります。

また、暴落などが怖いetc、リスク許容度が低い場合には債券を組み入れるのも良いでしょう。一般的に株式よりも価格変動が小さく、安定した収入を得ることが期待できます。
リスク許容度が高い方は成長株投資で個別株を購入するのもおすすめです。ただし、価格変動が大きく、短期間で大きな損失が出る可能性も高いです。

※長期投資についてはこちらも参照してください

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証券会社を選ぶ

口座開設手数料や取扱商品、手数料などを比較検討して自分に合った証券会社を選びます。どちらを選ぶべきか迷われているのであれば、SBI証券か楽天証券を選択してみましょう。どちらも幅広い商品を取り扱いがあり、証券会社独自*のETFが手数料が安く購入する事ができます。また、クレジットカードでの支払いに応じてポイントが貯まります。ポイントは現金や商品と交換可能で、実質的な割引や還元として機能します。

証券会社独自のETFはどんなのがあるかな?

*証券会社独自のETFとは、例えば、
SBI証券であれば、「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」
楽天証券であれば、「楽天・S&P500インデックス・ファンド」
どちらの投資対象もS&P500指数への連動を目指しています。これは米国の大型株500銘柄で構成される指数です。

③口座を開設する

口座開設は以下の流れになります。

  • 口座開設申し込み:証券会社のウェブサイトから申し込みを行い、必要書類を提出
  • 本人確認 : 証券会社から送られてくる書類に必要事項を記入し、本人確認書類を提出する
  • 本人確認 : 証券会社から送られてくる書類に必要事項を記入し、本人確認書類を提出する
  • 口座開設完了 : 本人確認が完了すると、口座が開設される

④投資商品を選ぶ

口座が開設されたら投資したい商品を選び、購入手続きを行います。

本当は儲からない? 長年投資をやってきての失敗例

NISAは、非課税で投資ができる制度として人気ですが、中には思うように資産が増えない、あるいは損失が出てしまう方もいます。ここでは、NISAで失敗しがちなケースと、その対策について詳しく解説していきます。

NISAで失敗しがちなケースとその原因

  • 暴落時に売却してしまう:
    • 原因: 投資額が減ってしまうことへの不安や、損失を確定させたくないという心理が働き、つい売却してしまう。
    • 対策: 長期的な視点で投資することを意識し、短期的な値動きに一喜一憂しない。ドルコスト平均法のように、定期的に少額ずつ投資することで、市場の変動リスクを分散させる。
  • タイミングを計ろうとする:
    • 原因: 最低値で買って高値で売ろうとするあまり、いつ買えばいいのか、いつ売ればいいのかと悩んでしまい、結局投資の機会を逃してしまう。
    • 対策: タイミングを測るよりも、長期的に成長が見込める資産に分散投資することが重要。
  • 全然増えない:
    • 原因:
      • 期待リターンが低い商品を選んでいる: 高金利の商品やハイリスク・ハイリターンの商品にばかり目がいき、安定的な成長が見込める商品を見落としている。
      • 手数料が高い商品を選んでいる: 手数料が高い商品を選ぶと、運用益が目減りしてしまう。
      • 頻繁に売買を繰り返す: 頻繁に売買を繰り返すと、取引手数料がかかるだけでなく、税金がかかる場合もある。
    • 対策:
      • 長期的な視点で、分散投資: 様々な種類の資産に分散投資することで、リスクを分散させ、安定的なリターンを目指す。
      • 手数料の安い商品を選ぶ: 信託報酬が低いインデックスファンドなどがおすすめ。
      • 売買はできるだけ避ける: 一度投資した商品は、長期的に保有することを心がける。
  • 銘柄選択を間違える:
    • 原因: 情報収集不足や、過去の株価の動きを見て安易に判断してしまう。
    • 対策:
      • 企業の業績や将来性をしっかり分析する: 銘柄を選ぶ際は、企業の財務状況や業界の動向などをしっかりと調べることが重要。
      • プロの意見を参考にする: 投資信託であれば、ファンドマネージャーの運用実績や投資哲学などを参考にすると良い。
      • 分散投資: 一つの銘柄に集中投資せず、複数の銘柄に分散投資することでリスクを分散させる。

※分散投資にはポートフォリオの作成が有効です。

ポートフォリオの作成方法についてはこちらの記事も参照してください。

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NISAを成功させるためのコツ

  • 長期的な視点を持つ: NISAは、短期的な利益よりも、長期的な資産形成を目的とした制度です。
  • 分散投資: 様々な種類の資産に分散投資することで、リスクを分散させ、安定的なリターンを目指す。
  • ドルコスト平均法: 定期的に少額ずつ投資することで、市場の変動リスクを分散させる。
  • 手数料を比較する: 商品を選ぶ際は、手数料を比較し、できるだけ低い手数料の商品を選ぶ。
  • 情報収集を怠らない: 経済ニュースや企業情報などをこまめにチェックし、投資に関する知識を深める。

失敗例を知り対策を。

NISAは、適切な運用を行えば、資産形成に非常に有効なツールです。しかし、失敗例からも分かるように、安易な投資は避け、長期的な視点を持って計画的に投資を行うことが大切です。

もし、NISAについてもっと詳しく知りたい場合は、ブログなどで先人の知見を知ることも大切でしょう。

初心者におすすめの本

NISAについて詳しく知りたい方は以下の本がおすすめです。

「NISAの教科書」シリーズ

笑えるマンガでNISAの基礎知識から具体的な投資方法までをわかりやすく解説してくれています。1つのトピックが見開きで完結されているので、読んでいて飽きません。またリアルな投資データやシミュレーションも満載で、初心者でもイメージしながら読み進めることができます。

「つみたてNISAの教科書」

つみたてNISAに特化した内容の本。多くの初心者の方はじめに悩むのが、おすすめの金融機関や銘柄。こちらの書籍では実名を挙げて金融機関や銘柄を紹介してくれています。また巻頭の「タイプ別診断テスト」では自分に合った投資スタイルを知ることができるので、初心者も安心してはじめられます。

まとめ

NISAは、初心者でも始めやすく、長期的な資産形成に役立つ制度です。しかし、投資にはリスクが伴うことを忘れずに、慎重に投資を進めましょう。
大切なのは、ご自身の状況に合わせて、無理のない範囲で投資を進めることです。NISAをまとめると下記の通りとなります。

  • NISAは税制優遇を受けられる個人投資家向けの制度
  • 長期的な資産形成に適している
  • 初心者は基礎知識を身につけ、少額から始めるのが賢明
  • リスク分散と長期的視点が重要
  • 定期的な見直しと学習を続けることで、失敗リスクを低減できる

NISAを活用する際は、自己の財務状況と投資目標に合わせて適切な方法を選択し、継続的に学習と見直しを行うことが成功への鍵となります。

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