知って楽しい!からだのことわざ一覧 〜初級編〜

「耳にたこができる」「足が棒になる」など、からだのことわざはたくさんあります。身近なからだの部分を使ったことわざは、子供たちにとって理解しやすく、楽しみながら学べますよね。

そこで今回は、子供でも楽しめるからだに関連することわざを50個集めました。一度は聞いたことがあるような有名なものから、知っていると日常でも使えるものまでたくさん!一緒に読み方と意味も記載しているので、国語の勉強にもぴったりですよ☆

▼「体」を使った、あまり馴染みのないことわざはこちらをご覧ください▼

全部知ってたらことわざ博士!「体」がつく難しいことわざ一覧 〜上級編〜

目次

「 頭 」のつく体ことわざ

頭隠して尻隠さず

  • 読み方:あたまかくしてしりかくさず
  • 意味:自分の悪事や欠点の一部だけを隠し、全てを隠したつもりでいることの愚かさを意味することわざ。

怒り心頭に発する

  • 読み方:(いかりしんとうにはっする)
  • 意味:激しく怒ること。

心頭滅却すれば火もまた涼し

  • 読み方:しんとうをめっきゃくすればひもまたすずし
  • 意味:あらゆる考えを捨てて無心になれば、火さえも熱く感じなくなること。

泣く子と地頭には勝てぬ

  • 読み方:なくことじとうにはかてぬ
  • 意味:赤ちゃんや権力者には道理(納得できる理由・道徳)で争っても勝ち目がないこと。

実るほど頭を垂れる稲穂かな

  • 読み方:みのるほどこうべをたれるいなほかな
  • 別表記:実るほど頭の下がる稲穂かな(みのるほどあたまのさがるいなほかな)
  • 意味:稲の穂は実が入ると重くなり垂れ下がることから、学問を学んだり、良い行いを重ねた人ほど、他人に礼儀正しくなれることのたとえ。

「 顔(面) 」のつく体ことわざ

泣きっ面に蜂

  • 読み方:なきっつらにはち
  • 意味:悪い目にあっているときにさらに別の悪い目にあうこと、不幸や災難が重なるという意味のことわざ。

「 目 」のつく体ことわざ

二階から目薬

  • 読み方:(にかいからめぐすり)
  • 意味:2階から1階の人に目薬をさすこと。もどかしく、遠回しすぎて効果がないということわざ。

目から鱗が落ちる

  • 読み方:めからうろこがおちる
  • 意味:目から鱗が落ちるように物事を理解したり、驚いたりすること。

夜目遠目笠の内

  • 読み方:よめとおめかさのうち
  • 意味:夜に見るときや、遠くから見るとき、笠(かさ)からのぞいて見るときは、はっきり見えないので実際の姿より美しく見えること。

弱り目に祟り目

  • 読み方:(よわりめにたたりめ)
  • 意味:不運なことが一度に重なっておこること。

痘痕も靨

  • 読み方:あばたもえくぼ
  • 別表記:惚れた目には痘痕も靨(ほれためにはあばたもえくぼ)
  • 意味:好きになると、醜いあばた(おでき・小さなくぼみ)さえ可愛らしいえくぼに見えるということわざ。惚れるとその人の欠点さえ長所に見えるという意味。

鬼の目にも涙

  • 読み方:おにのめにもなみだ
  • 意味:冷たい人間でも、時には同情して涙を流すことがあるということわざ。

目は口ほどに物を言う

  • 読み方:めはくちほどにものをいう
  • 意味:目つきや眼差しが、口で話すのと同じくらい気持ちを表してしまうこと。

耳を信じて目を疑う

  • 読み方:みみをしんじてめをうたがう
  • 意味:人の言ったことを信じるが、自分の目で見たことは信じないこと。遠くのことをありがたがって、身近をないがしろにするという意味のことわざ。

聞けば気の毒見れば目の毒

  • 読み方:きけばどくみればめのどく
  • 意味:知らないままでおけば何でも無かったようなことも、見たり聞いたりすれば色々悩んでしまうこと。

目糞鼻糞を笑う

  • 読み方:めくそはなくそをわらう
  • 意味:自分の欠点には気づかずに、他人の欠点を笑うという意味のことわざ。

「 口 」のつく体ことわざ

良薬口に苦し

  • 読み方:りょうやくくちににがし
  • 意味:効き目のある薬は苦くて飲みにくいように、自分に役立つ他人の忠告は素直に聞きにくいことを意味することわざ。

人の口には戸が立てられない

  • 読み方:ひとのくちにはとがたてられない
  • 意味:口に扉をつけられないように、世間のうわさや評判は止められないということわざ。

口から先に生まれる

  • 読み方:くちからさきにうまれる
  • 意味:口数が多い人やおしゃべりが上手な人をあざけることわざ。

口では大坂の城も建つ

  • 読み方:くちではおおさかのしろもたつ
  • 意味:口先だけなら、どんなおおげさなことでも言えてしまうという意味。

口は災いのもと

  • 読み方:くちはわざわいのもと
  • 言葉の力は強いので、口から出る言葉には注意が必要であるということわざ。

死人に口無し

  • 読み方:しにんにくちなし
  • 意味:死んだ人はしゃべれないので、無実の罪を着せられても言い返せないということ。また、死人を証人にしようとしてもできないという意味。

病は口より入り禍は口より出ず

  • 読み方:やまいはくちよりいりわざわいはくちよりいず
  • 意味:病気は口に入れる食べ物が原因でなることが多く、災難は口から出る言葉が原因で引き起こされることが多いということわざ。

「 耳 」のつく体ことわざ

壁に耳あり障子に目あり

  • 読み方:かべにみみありしょうじにめあり)
  • 意味:どこで誰が聞いたり見たりしているかわからないこと。秘密はすぐに人にもれてしまうことのたとえ。

耳にたこができる

  • 読み方:みみにたこができる
  • 意味:同じことを繰り返し聞かされて、飽きてしまうということわざ。

「 喉 」のつく体ことわざ

喉から手が出る

  • 読み方:のどからてがでる
  • 意味:欲しくてたまらないことのたとえ。

喉元すぎれば熱さわすれる

  • 読み方:のどもとすぎればあつさわすれる
  • 意味:苦しいことや辛いことも、時間がたてば忘れてしまうこと。

「 手 」のつく体ことわざ

飼い犬に手をかまれる

  • 読み方:かいいぬにてをかまれる
  • 意味:ふだんから面倒を見てあげていた者に裏切られ、ひどい目にあうこと。

手も足も出ない

  • 読み方:てもあしもでない
  • 意味:手に負えない状況を表すことわざ。

手に汗握る

  • 読み方:てにあせにぎる
  • 意味:危険な場面や緊張する場面で、興奮すること

両手に花

  • 読み方:りょうてにはな
  • 意味:一度に二つの素晴らしいものを手にいれることのたとえ。また、一人の男性が二人の女性を連れていること。

兄弟は両の手

  • 読み方:きょうだいはりょうのて
  • 別表記:兄弟は左右の手なり(けいていはさゆうのてなり)
  • 意味:兄弟は左右の手のように、お互い助け合っていくべきだということわざ。

大手を振る

  • 読み方:おおでをふる
  • 意味:何も隠し事がなく、堂々と振る舞うこと。

口も八丁 手も八丁

  • 読み方:くちもはっちょうてもはっちょう
  • 意味:しゃべることもやることもやることも人並み以上に優れていること。

手が入れば足も入る

  • 読み方:てがはいればあしもはいる
  • 意味:一度気を許してしまうと、次々につけ込まれてしまうこと。

手が空けば口が開く

  • 読み方:てがあけばくちがあく
  • 意味:仕事がなくなると生活できなくなること。また、暇になると無駄話を始めるという意味。

引く手数多

  • 読み方:ひくてあまた
  • 意味:誘いが多いことのたとえ

濡れ手で粟

  • 読み方:ぬれてであわ
  • 意味:濡れた手で粟をつかむと粟粒がたくさんついてくることをたとえて、努力をせずに多くの利益を得ること。簡単に金儲けをすること。

焼き餅焼くとて手を焼くな

  • 読み方:やきもちやくとててをやくな
  • 意味:ヤキモチや嫉妬も、行き過ぎるとわざわいを招くためほどほどにした方がよいということわざ。

痒い所に手が届く

  • 読み方:かゆいところにてがとどく
  • 意味:細かいところまで配慮ができ、気が利いていることを意味することわざ。

「 腕 」のつく体ことわざ

暖簾に腕押し

  • 読み方:のれんにうでおし
  • 意味:暖簾を手で押した時になんの手応えがないことから、手応えがない・張り合いがないことを意味することわざ。

「 腹 」のつく体ことわざ

腹が減っては戦はできぬ

  • 読み方:はらがへってはいくさはできる
  • 意味:お腹が減っていたままでは、よい働きができないという意味のことわざ

痛くもない腹を探られる

  • 読み方:いたくもないはらをさぐられる
  • 意味:お腹が痛いわけでもないのに、痛い所はどこかと探される意味から、やましいことが無いのに、疑いをかけられること。

「 へそ 」のつく体ことわざ

へそを曲げる

  • 読み方:へををまける
  • 意味:機嫌が悪くなったり、意固地になったりすること。

「 足 」のつく体ことわざ

足が棒になる

  • 読み方:あしがぼうになる
  • 意味:歩き過ぎたりたち続けたりして、足が棒のようにこわばるほど疲れる様子を意味することわざ。

揚げ足を取る

  • 読み方:あげあしをとる
  • 意味:技をかけられそうになった時に、相手の足を取って倒したことから生まれたことわざ。人の言い間違いなどをからかったり避難したりする意味。

親の脛をかじる

  • 読み方:おやのすねをかじる
  • 意味:子供が独立できず、親から経済的な援助をつけること

二足の草鞋を穿く

  • 読み方:にそくのわらじをはく
  • 意味:お巡りさんと泥棒のように、両立が困難な仕事を同時にすること。

棺桶に片足を突っ込む

  • 読み方:かんおけにかたあしをつっこむ
  • 意味:年をとり、老い先がみじかいこと

百里の道も一足から

  • 読み方:ひゃくりのみちもひとあしから
  • 別表記(1):千里の行も足下に始まる(せんりのこうもそっかにはじまる)
  • 別表記(2):千里の行も一歩より起こる(せんりのこうもいっぽよりおこる)
  • 意味:遠い旅も一歩からはじまることから、大変なことも手近なところからはじまるということ。中国の思想家、老子(ろうし)に由来する

まとめ

様々な意味や教訓を表現しているからだのことわざを紹介しました。からだの部位を使ったことわざは、子供たちにとって理解しやすく、覚えやすい言葉で表現されているので、楽しみながら学ぶことができます。

子供と一緒にからだを使ったことわざの意味を考えてみるのも楽しいですよ。ぜひ楽しみながらことわざに触れてみてくださいね☆

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