株の投資をはじめると、どうしても株価の値動きが気になってしまいますよね。
株が急落したりすると、つい手放したくなってしまうのではないでしょうか?
ですがNISAの場合、原則株は長期で持ちつづけるのがベスト。その理由を解説します。
また、万が一株価が暴落した時に対処法や心構えなどもお伝えしていきます!
NISAは長期投資が重要! 株は長期的には右肩上がり
どうして株を長く持つことが大事なの?
- 長期投資の重要性
- 短期的な市場変動の影響を軽減できる
- 複利効果を最大限に活用できる
- 感情的な投資判断を避けやすくなる
- 取引コストを抑えられる
- 全米株式市場の長期的傾向
- 歴史的に見て、米国株式市場は上昇傾向にある
- S&P 500指数※は1926年から2021年までの間、インフレ調整後で年平均約7%のリターンを記録
※米国を代表する株価指数のことで、構成する500銘柄の「時価総額」を指数で表している。日本における「日経平均」のようなもの。
株の値動きは短期的には下落や停滞する期間もありますが、長期的には経済成長と企業収益の向上を反映して上昇し続けています。
またNISAの大きなメリットとして、無期限で非課税というものがあります。通常株の儲けには税金がかかります。しかも累進課税なので儲けが大きければ大きいほど支払う税金も多額になってしまいます。しかしNISAは非課税なので、どんなに株の儲けがあっても税金を支払う必要がありません。そのため長く投資してその恩恵を得ることができるのです。
株式は上昇していくし、NISAは非課税だから長期投資が大切なんだね
これらの特性を理解することで、投資家は自身のリスク許容度や投資目的に応じてポートフォリオを構築することができます。例えば、若い投資家は成長を重視して株式比率を高めに、退職間近の投資家は安定性を重視して債券比率を高めに設定するなどの戦略が考えられます。
※ポートフォリオの作成方法についてはこちらの記事も参照してください。
NISAをするなら米国株も視野に入れよう
どうして米国株がおすすめなの?
全米株式は長期的には右肩上がりを続けています。そのため長期投資をするには米国株が向いています。
NISAでの全米株式投資の活用方法
- 米国株式インデックスファンドやETF(株式に上場している投資信託)を利用することで、効率的に分散投資ができる
- 定期的な積立投資を行うことで、市場のタイミングを気にせず長期投資が可能
一方で注意点もいくつかあります。
全米株式への投資を考える際の注意点
- 過去の実績が将来の結果を保証するものではない
- 短期的には大きな変動があり得るため、長期的な視点が重要
- 為替リスクも考慮する必要がある(円建ての場合)
リスクを念頭に長期保有するなら、米国株も選択肢として良いんだね
長期投資で考えた場合、暴落に備えるには?
でも長く持っていると、株が暴落したとき心配…
長期投資において、避けられないのが市場の暴落です。しかし適切な対策を取れば、そのリスクを軽減し安定した資産形成を目指すことができます。
100年くらいで暴落はどのくらいある?
実際に暴落はどのくらいあるの?
株式市場の大きな暴落の周期が数年から数十年単位で起きています。
おおよその傾向としては以下のように考えられています。
- 1929年 – 大恐慌
- 1987年 – ブラックマンデー
- 2000年 – ITバブル崩壊
- 2008年 – リーマンショック
- 2020年 – コロナショック
これらの大きな暴落を見ると、40〜50年程度の間隔で大規模な暴落が何度か起きているように見えます。しかし株式市場は複雑で様々な要因が絡み合っているため、厳密な周期性を持つわけではありません。
経済サイクル、技術革新、政策変更、国際情勢など、多くの要因が市場に影響を与えるため、次の大暴落がいつ起こるかを正確に予測することは非常に困難です。
投資家や経済学者の中には、これらの長期的なトレンドを研究して将来の市場動向を予測しようとする人もいますが、常に不確実性が伴うことを認識しておく必要があります。
暴落に事前に備えるには?
株の急落に備えるにはどうすれば良いんだろう…
株式投資において、暴落は避けられないリスクの一つです。しかし、適切な準備と長期的な視点を持つことで、このリスクを最小限に抑え、むしろ成長の機会に変えることができます。
暴落に備えるための具体的な対策としては、
1. ポートフォリオの多様化
- 株式と債券のバランス
株式は成長の可能性が高い一方で、価格変動が大きいという特徴があります。債券は安定した収益が期待できる一方で、成長率は株式に比べて低い傾向にあります。この両者をバランス良く組み入れることで、ポートフォリオ全体の変動リスクを軽減することができます。 - 様々な種類の株式
特定の業種や地域に集中しないように、様々な種類の株式に分散投資することで、リスクを分散できます。 - 他の資産クラス
株式や債券だけでなく、不動産投資信託(REIT)や金など、他の資産クラスも検討することで、さらなる分散効果が期待できます。 - 株式と債券のバランス
株式は成長の可能性が高い一方で、価格変動が大きいという特徴があります。債券は安定した収益が期待できる一方で、成長率は株式に比べて低い傾向にあります。この両者をバランス良く組み入れることで、ポートフォリオ全体の変動リスクを軽減することができます。 - 様々な種類の株式
特定の業種や地域に集中しないように、様々な種類の株式に分散投資することで、リスクを分散できます。 - 他の資産クラス
株式や債券だけでなく、不動産投資信託(REIT)や金など、他の資産クラスも検討することで、さらなる分散効果が期待できます。
2. 高配当株への投資
- 安定的な収入源
高配当株は、株価が変動しても安定的な配当収入を得ることができます。 - 暴落時の支え
株価が下落した場合でも、配当収入があることで心理的な安定感が得られます。
3. 長期的な視点
- ドルコスト平均法
定期的に一定額を投資することで、高値のときに少ない株数、安値のときに多くの株数を購入できるため、平均購入単価を抑えることができます。 - 複利の効果
長期的に投資を続けることで、複利の効果により資産は雪だるま式に増える可能性があります。
4. 現金の確保
- 暴落時の買い場
暴落時に現金があれば、割安になった銘柄を積極的に購入することができます。 - 心理的な安定
緊急時や不測の事態に備えて、ある程度の現金を持っておくことで、心理的な安定感が得られます。
暴落時の対応
もし株が急落したら?
暴落時には、冷静さを保ち、以下の点に注意しましょう。
- 感情に左右されない
恐怖に駆られて売却してしまうと、損失が確定してしまう可能性があります。 - 長期的な視点を持つ
暴落は一時的なものであり、市場は必ず回復すると信じることです。 - 追加投資の機会
暴落は、割安な資産を積み増す絶好の機会となる場合があります。
まとめ
NISAを始めるなら、長期投資を前提にすることで、非課税期間の最大限の活用、複利効果による資産の増殖、市場の変動リスクの分散といった多くのメリットを得ることができます。ただし、長期投資は一朝一夕に成果が出るものではありません。じっくりと腰を据えて、長期的な視点で資産形成に取り組むことが重要です。
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