株などの投資において欠かせないのが“雪だるま効果”です。この雪だるま効果の意味は、小さなものが次第に大きくなり最終的に大きな影響力を持つようになることを指します。
実際、この効果を投資で使えば360万円しか貯蓄できなかったものが835万円になる可能性も!
ビジネスや経済の世界では、雪だるま効果は複利の概念と深く結びついています。この記事では、投資における複利の力と必要性についてお伝えしていきます!
投資における雪だるま効果とは?
雪だるま効果は、雪玉が転がるにつれて雪を付け足しどんどん大きくなっていく様子に例えて名付けられました。
その由来の通り、投資における「雪だるま効果」とは小さな投資額から始まり、時間が経つにつれて複利の力によって資産が雪だるまのように大きくなっていく現象を指します。
雪だるま効果の特徴
- 始まりは小さい
初期の投資額は少なくても構いません。小さな種を蒔くようなものです。 - 徐々に成長
複利によって、投資額だけでなく、その運用益も次の期間の元本に加えられ、雪だるま式に増えていきます。 - 加速度的な成長
長期的に見ると、資産の増加は指数関数的に加速していきます。 - 長期的な視点
雪だるま効果は、短期間ではなく、長期的な視点で捉えることが重要です。
雪だるま効果を支える複利の力
そもそも複利って何?
複利とは、運用で得られた利益を再投資して、さらに利益を生み出すことです
複利とは、元本だけでなく、その元本から生み出された利息にも利息がつくことを意味します。つまり、お金がお金を生み出し、それがさらに多くのお金を生み出すといういわば「お金の雪だるま効果」です。
複利の力は、時間が経つにつれて指数関数的に増加します。初期の段階では小さな変化にしか見えないかもしれませんが、長期的には驚異的な成長をもたらす可能性を秘めています。その中でも特に複利の力を実感できるのは、積立投資です。
積立投資における複利の力は、まさに「雪だるま効果」といえるでしょう。
積立投資と雪だるま効果の関係
積立投資とは、一定額を定期的に投資していく方法です。この投資で得られた利益を再投資することで、複利の力が働きます。
- 定期的な投資
定期的に一定額を投資することで、市場の変動に左右されにくく、安定的に資産を増やすことができます。 - 複利の仕組み
投資で得られた利益を再投資することで、複利の効果が働き、資産は雪だるま式に増えていきます。 - 積立投資との関係
毎月積み立てたお金と、それによって生み出された利益が、次の月の元本に加えられ、さらに利息を生み出すというサイクルが繰り返されます。 - 長期的な成長
長期間継続することで、市場の浮き沈みを乗り越え、長期的な成長を期待できます。 - ドルコスト平均法の効果
投資額が一定のため、市場の変動に左右されにくく、安定的な資産形成が期待できます。
※ドルコスト平均法についてはこちらの記事も参考にしてください
雪だるま効果。複利の力がもたらすもの
複利の力は時間とともに指数関数的に成長します。積立投資において、複利の力は以下のような効果をもたらします。
- 時間の力
長期的に投資を続けるほど、複利の効果は大きくなります。 - 少額でもOK
毎月少額の積立でも、長い時間をかけて複利の力を活用することで、大きな資産形成につながる可能性があります。 - 不確実性への対応
短期的な市場の変動に一喜一憂せず、長期的な視点で投資することで、リスクを分散することができます。
複利の力はいつから実感できる?
複利の力はすぐに実感できるの?
小さな雪だるまが段々大きくなるように、複利の力も時間が経てば経つほどその効果が実感できます
元本にもよりますが、複利の力を実感できるのは運用を始めて2年目からです。ただし、投資を始めてすぐは積立回数などが少なく、価格の変動が大きくなる傾向があります。そのため10年後を目安に運用していくのがいいでしょう。
積立投資における複利の具体的な例
例えば、毎月1万円を年利5%で30年間複利で運用した場合、最終的な資産は約835万円になります。
- 積立した場合は、総額360万円
毎月1万円を30年間積み立てると、総額は 1万円/月 × 12ヶ月/年 × 30年 = 360万円となります。 - 年利5%*で積立運用した場合は、総額835万円程度
毎月1万円を30年間積み立てると、
1年目:1万円/月 × (1+5%)12ヶ月/年 × 1年 = 12万円程度
2年目:(12万+(1万円/月 × (1+5%)12ヶ月/年 × 1年)) × (1+5%)12ヶ月/年 × 1年= 25万円程度
→1年目の12万を元本に2年目の積立分を加算したものに複利益5%を上乗せする形
この例からも、複利の力がいかに大きいかがわかります。
積立投資における複利の力は、時間をかけて雪だるまのように資産を増やすことができるという点にあります。少額からでも始められ、長期的な視点で継続することで、大きな成果が期待できます。
*年利5%
毎月積み立てがあるため、毎月の積み立て額と、既に付いた利息を考慮した複雑な計算が必要になるため、配当や利息を自動的に再投資を年利を5%として計算しています。その他の条件として各月に複利の利益分を計上する、課税は非課税としてます。
積立投資の具体例
投資額が毎月1万円の場合
期間 | 年利の複利運用 | 金額(複利) | 金額(積立のみ) |
10年 | 5% | 156万円 | 120万円 |
20年 | 5% | 412万円 | 240万円 |
30年 | 5% | 835万円 | 360万円 |
投資額が毎月3万円の場合
期間 | 年利の複利運用 | 金額 | 金額(積立のみ) |
10年 | 5% | 467万円 | 360万円 |
20年 | 5% | 1238万円 | 720万円 |
30年 | 5% | 2507万円 | 1080万円 |
複利運用と積立では金額が全然違うんだね。
複利の力ってすごい‼️
ただし投資はリスクも伴います。十分にリスクを理解して運用することが大事です。
ここに注意!複利の力を最大限に活かすために
複利の力を最大限に活かすためには、以下の点に注意しましょう。
- 長期投資
短期的な視点ではなく、長期的な視点で投資を行うことが重要です。 - 積立額の継続
途中で積立を中断せず、継続することが大切です。 - 高金利商品の選択
積立投資をする商品を選ぶ際は、金利が高い商品を選ぶことで、複利の効果をより高めることができます。 - 複利再投資
投資で得られた利益を再投資することで、複利の効果を最大限に引き出すことができます。
複利の力を賞賛する偉人
- ウォーレン・バフェット
世界でも有数の投資家として知られるウォーレン・バフェットは、複利の力を最大限に活用した投資戦略で巨万の富を築きました。彼は、長期的な視点で投資を行い、複利効果によって資産を雪だるま式に増やしてきたのです。 - アインシュタイン
相対性理論で有名なアインシュタインは、「複利は世界で最も強力な力だ」という言葉を残しています。彼は、複利の力に深く感銘を受け、その威力に驚嘆していたのです。
色々な著名人が複利の力を絶賛しているんだね
S&P500指数と複利の力。長期投資のメリットを深掘り
S&P500指数や長期投資のメリットを深堀りします。
興味のある方はぜひお読みください!
S&P500指数は、米国の大型株500社で構成される株価指数であり、米国株式市場全体の動向を把握する上で重要な指標です。この指数に長期的に投資することで、複利効果の恩恵を受け、資産を安定的に増やすことができます。
S&P500指数と長期的なCAGR
- CAGR(年率複利成長率)とは、ある期間における投資の平均的な成長率を複利で表したものです。
- S&P500指数の長期的なCAGR
歴史的に見ると、S&P500指数は長期的に安定した成長を続けており、平均的なCAGRは7~8%程度と言われています。 - 複利効果による成長
CAGRが7%であれば、10年後には元本の約2倍、20年後には約4倍に増える計算になります。この成長は、単に年率7%で増えるのではなく、複利の効果によってさらに加速していきます。
※長期投資やS&P500についてはこちらの記事も参考にしてください
まとめ
雪だるま効果は、小さな積み重ねが大きな成果を生み出すことを教えてくれます。複利の力を理解し、日常生活に活かすことで、私たちはより豊かな人生を送ることができるでしょう。
こちらの記事で、投資への理解を少しでも深めていただけたら幸いです!
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