コップ、お皿、軽量カップなど様々な使い方ができるシェラカップ。今や万能アイテムとして、アウトドアシーンの必需品となっています。シェラカップの種類やメリット・デメリットについてご紹介します。
シェラカップとは
発祥はアメリカ・サンフランスシコの自然保護団体「シエラクラブ」が作ったステンレス製のカップだと言われています。シエラクラブの会員証としてカップを配っていたのが登山家やキャンパーの間で人気に。そしてアウトドアメーカーが類似品を販売したことで一般にまで広がりました。
シェラカップの主な特徴
取っ手がついている
シェラカップには取っ手がついています。多くのものが折りたたみ式なので、パッキングの時もかさばりません。また取っ手はフック状になっているのでリュックにひっかけることも可能です。登山やキャンプでは荷物をコンパクトにするためにグッズをパンパンに詰め込んでしまいがちです。そのため移動中などにコップを出すのは面倒ですが、リュックにシェラカップをかけておけばいつでも利用することができます。
パッキングしやすい
多くのキャンパーにとってグッズを選ぶ際に重視するのがパッキングのしやすさです。シェラカップは底に向かってすぼまった形状をしているため、重ねて収納することができます。またシェラカップはとても軽いので持ち運ぶ際の負担になりません。
目盛りがある
内側に目盛りがついているため、軽量カップとして使用することも可能です。ソロキャンプであればお米と水を目盛りまで入れてごはんを炊くこともできますよ。また日常生活でも水や調味料を測るのにも便利です。
直火で使用できる
アウトドアブランドのシェラカップのほとんどは直火で使うことができます。ケトルやお鍋、フライパンの代わりになります。ソロキャンプであれば、ソーセージや目玉焼き、ソーセージ、スープなど一人分の料理を十分に楽しめます。ただし、直火で調理する場合は取っ手が熱くなりますし、手に炎が触れる可能性があります。火傷には十分注意して使用してください。
安定感がある
紙皿や使い捨てプラスチックのお皿はちょっとの風で飛ばされてしまうことがあります。空の紙皿を置いたまま少し席を外したら、自分のがどこにいってしまったかわからない…なんてことも。ですがシェラカップには適度な安定感と重量感があるので風で飛ぶ心配がありません。そのためソロキャンプはもちろん、ファミリーやグループでの取り分け皿としても便利です。
シェラカップの種類は?
アウトドアブランドから出ているシェラカップの種類は主に直火が可能な「チタン」「ステンレス」の2種類です。その他、アルミニウム制やプラスチック製のシェラカップもありますが、これは直火には向いていません。調理を目的としている場合は、チタンかアルミニウムのどちらかを選ぶようにしましょう。
チタン製のシェラカップ|メリット&デメリット
チタンの一番の特徴は耐熱性に優れていること。金属が溶ける熱の温度が、鉄が約1530℃、銅が約1080℃、アルミが約660℃に対して、チタンは約1660℃です。一方で加工がしづく価格が高いというデメリットがあります。また火が当たった所だけ熱くなるので焦げ付きやすく、数十分放置しなくてはならない炊飯には向いていません。料理に使う際は適宜かき混ぜるか、パスタやスープを作るのにおすすめです。
【メリット】…
- 耐熱性に優れている
- 加工しやすいため、薄くて軽い
- 錆びにくい
- 料理が焦げやすい
- お湯がすぐに沸く
- 金属アレルギーが起こりにくい
【デメリット】…値段が高い
ステンレス製のシェラカップ|メリット&デメリット
ステンレス製のシェラカップも直火で使うことができ、保温性に優れているのでウィンナーやベーコンを焼くなどの“キャンプ飯”におすすめです。チタン製より安く手に入りますが、重いというデメリットがあります。
【メリット】…
- 保温性が良い
- 熱伝導率が良い
- チタン製よりも安い
【デメリット】…重い
アルミニウム製
アルミニウムは熱伝導が良く、全体に火が通りやすいというメリットがあります。ですが長時間、直火にあてると穴が空いてしまう可能性も。選ぶ際はステンレスとの合金などが安心です。またアルミニウム100%のシェラカップを使う際は、切った野菜を入れたり取り皿として使うのがおすすめです。
【メリット】…
- 軽い
- 熱伝導率が高い
デメリット…長時間の直火に向かない
プラスチック製のシェラカップ|メリット&デメリット
プラスチック製のシェラカップは安価で主に100均などで手に入ります。カラーバリエーションも豊富ですが、直火はNG。こちらも取り皿などに使うようにしましょう。
【メリット】…
- 100均などでも手に入る
- カラーバリエーションが豊富
- 軽い
【デメリット】…熱に弱く調理に使えない
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