梅雨が明け、夏本番を迎える7月。七夕や海水浴・スイカ割りなど、楽しいイベントもいっぱいですよね。「食べ物」「花」「記念日」「風習」「日本と世界の祭」「風習」「季語」「7月の別名」など、7月にまつわるさまざまな事柄をご紹介します!
7月の行事・イベント
7月といえば七夕が有名ですが、ほかにもさまざまな行事やイベントがありますよ。
七夕……7月7日
七夕は天の川を挟んで離れ離れになってしまった彦星と織姫が年に一度会うことができる日。そのため短冊にお願い事をすると願いが叶うといわれています。また、おさいほうや書道の上達を願う日でもあります。
あさがお市……7月6日〜8日
7月に入ると全国で朝顔市場が開かれます。特に有名なのが、東京・入谷の鬼子母神(きしもじん)の朝顔市です。アサガオの別名は『牽牛花(けんぎゅうか)』といいます。牽牛とは彦星のこと。七夕にちなんだ花のため、鬼子母神では7月7日の前後にあさがお市が行われています。
ほおずき市……7月9日・10日
7月10日は観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)の縁日(お祭り)の日。この日にお参りをすると、4万6,000日お参りしたのと同じご利益があるといわれています。
観世音菩薩を本尊にまつる東京・浅草寺では、この日を『四万六千日(しまんろくせんにち)』とよび、9・10日の縁日ではほおずき市が開かれています。
お中元
……7月上旬〜
お中元は年明けからの半年間、お世話になった人に感謝の気持ちを伝えるために贈られます。また、体調を気遣う意味も込められています。関東は7月初旬~7月15日まで、関西は7月下旬~8月15日までに贈るのが一般的です。
暑中見舞
……7月7日頃〜8月7日頃
暑中見舞いの時期は小暑(7月7日頃)から立秋(8月7日頃)前の間です。この期間に暑中見舞いを出すようにしましょう。
土用の丑の日
……年によって変わる
厳密に言うと土用の丑の日は年に数回あります。ですが一般的には夏にあるものを「土用の丑の日」と呼んでいます。土用の丑の日は毎年変わり、夏に2回あるときもあります。ちなみに2023年の土用の丑の日は7月30日です。
海開き
……主に7月1日
海開きは、海や川で事故が起きないように安全を祈る行事です。全国的なイベントではありませんが、一部の海水浴場では海開きが行われています。
多くの地域では、7月1日が海開きの日です。一番早い海開きを行っているのは小笠原諸島(東京都)の父島と母島で、1月1日に海開きを行います。
川開き
……時期は全国各地で異なる
地域によっては川開きを行う所もあります。
東京の両国では旧暦の5月28日に「両国の川開き」があり、打ち上げ花火などが行われました。これは当時、飢饉と疫病で多くの死者が出て、その魂をなぐさめるために8代将軍の徳川吉宗がはじめたと言われています。この「両国の川開き」のときに打ち上げ花火が現在の隅田川の花火大会のルーツとなりました。
山開き
……7月1️日など
山開きとは、一般人が山に登れるようになる日のこと。
昔の日本は、高い山には神様が宿っていると考え、山に入ることができたのはお坊さんや山に住んで修行をする「山伏」といった限られた人たちだけでした。ですが江戸時代に入ると一般人も限られた期間だけ登山が許されるようになりました。これが山開きのはじまりです。いまでも一部の山では山開きが行われており、期間中は山小屋や売店などが用意されます。
山開きの時期は山々によって異なりますが、多くは3月〜7月頃に行われます。ちなみに富士山の山開きは7月1日。多くの登山者が白装束に金剛杖と呼ばれる長い棒を持って、山を登る姿が風物詩となっています。
半夏生(はんげしょう)
……7月2日頃から7日頃までの5日間
半夏生は、夏至(げし)から11日目、太陽暦では7月2日頃を指します。昔から半夏生に入る前に田植えを終えるという習慣があり、農作業の大切な目安となっています。
小暑(しょうしょ)
……7月7日頃
二十四節気のひとつ。この頃から少しずつ暑さが増していくと言われています。
大暑(たいしょ)
……7月23日頃
二十四節気のひとつ。暑さが最も厳しくなる時期と言われています。
7月の記念日
「ソフトクリームの日」や「冷やし中華の日」「ゆかたの日」「スカイの日」など、夏らしい記念日もたくさんありますよ。
7月1日
- 銀行日
- 建築士の日
- 更生保護の日
- 国民安全の日
- 童謡の日
- ナビの日
- 弁理士の日
- 郵便番号記念日
7月2日
- たわしの日
- ユネスコ加盟記念の日
7月3日
- ソフトクリームの日
- 通天閣の日
- 波の日
7月4日
- 梨の日
7月5日
- 穴子の日
- 江戸切子の日
- ビキニスタイルの日
7月6日
- 公認会計士の日
- ゼロ戦の日
7月7日
- カルピスの日
- 川の日
- 冷やし中華の日
- ポニーテールの日
- ゆかたの日
7月8日
- 質屋の日
- 那覇の日
- ナンパの日
7月9日
- ジェットコースターの日
7月10日
- ウルトラマンの日
- 納豆の日
- ブナピーの日
7月11日
- 世界人口デー
- ラーメンの日
7月12日
- 人間ドックの日
- 洋食器の日
7月13日
- オカルト記念日
- 生命尊重の日
- ナイスの日
- 日本標準時制定記念日
- 2文字スピーチの日
7月14日
- 求人広告の日
- 検疫記念日
7月15日
- お盆(旧)
- ファミコンの日
7月16日
- 駅弁記念日
- 藪入り
- 国土交通Day
7月17日
- 祇園祭
- 東京の日
7月18日
- 光化学スモッグの日
7月19日
- カープ黄金時代幕開けの日
- 女性大臣の日
7月20日
- 勤労青少年の日
- 修学旅行の日
- Tシャツの日
- ハンバーガーの日
7月21日
- 自然公園の日
- 日本三景の日
7月22日
- 円周率近似値の日
- ONE PIECEの日
- げたの日
- ナッツの日
7月23日
- 米騒動の日
- ふみの日
7月24日
- 劇画の日
地蔵盆(じぞうぼん)
7月25日
- うま味調味料の日
- かき氷の日
- 最高気温記念日
7月26日
- 幽霊の日
7月27日
- スイカの日
7月28日
- 地名の日
- 菜っ葉の日
- なにわの日
- 冷蔵庫記念日
7月29日
- アマチュア無線の日
- 白だしの日
7月30日
- 梅干の日
- 明治天皇祭
7月31日
- こだまの日
- 蓄音機の日
- パラグライダー記念日
第3月曜日……海の日
第4日曜日……親子の日
7月の日本のお祭り
7月に行われる日本のお祭りをご紹介します。
祇園祭(ぎおんまつり)
……7月1日〜31日
祇園祭は、1000年以上の歴史がある京都の八坂神社のお祭りです。869(貞観11)年に京都で疫病が流行り、多くの人が亡くなりました。その疫病を追い払い、病で亡くなった人々の魂を鎮めるためにはじまったのが祇園祭です。
祇園祭は7月1日から31日までの1ヶ月間にさまざまな行事があります。特に24日に行われる山鉾(やまほこ)巡行が見どころ。32の山鉾である山車(だし)が京都の町を練り歩き、大きな盛り上がりを見せます。
天神祭(てんじんまつり・てんじんさい)
……7月25日
天神様とは、学問の神様として知られる「菅原道真(すがわらみちざね)」のこと。天神様をまつる神社は全国にあり、各地でお祭りが行われています。
そのなかでも特に有名なのが、大阪天満宮の天神祭です。これは京都の『祇園祭』・東京の『神田祭』と並んで、日本三大祭りのひとつに数えられています。
前日の24日に鉾流しの神事があります。そして25日には神輿(みこし)や神鉾(かみほこ)、人形、ししまいなどを乗せた船が、堂島川めぐります。また、たくさんの打ち上げ花火が夜空を彩ります。
博多祇園山笠(はかたぎおんやまかさ)
……7月1日〜15日
ユネスコ無形文化遺産に登録されているお祭り。山笠とよばれる7つの山車(だし)が、町をかけまわって速さを競います。
弥栄(やさか)神社祇園祭・鷺舞(さぎまい)
……7月20日・27日
島根県・弥栄神社のお祭り。京都の祇園祭が伝わったもので、白鷺に扮した2人の踊り手が、伝統的な舞を踊ります。
7月の世界の記念日・お祭り
7月に世界で行われるさまざまなお祭りをご紹介します!
アメリカ独立記念日
……7月4日
アメリカがイギリスから独立した日。花火が打ち上げられ、各地でお祭りが行われます。
パリ祭
……7月14日
フランス革命のきっかけは、パリのバスティーユ牢獄の襲撃でした。パリは民主主義がはじまった地であるため、7月14日には革命記念日を祝うお祭りとしてパリ祭が行われます。
オメガング(ベルギー)
……6月下旬〜7月上旬
『オメガング』とは昔のフラマン語で「輪になって歩く」という意味。教会のマリア像のまわりを行列したことがルーツになっています。貴族や騎士、ピエロに仮装した人々がブリュッセルの町をパレードや竹馬戦や旗振り隊によるショーなどがあります。
キンダーツェッヒェ(ドイツ)
……7月中旬
ドイツのディンケルスビュールで開催されるお祭り。17世紀の30年戦争のときに子供たちが立ちはだかって軍隊から町を救ったという言い伝えから生まれました。民族衣装を着た子供たちがパレードを行います。
エサラ・ペラヘラ(スリランカ)
……7月〜8月
スリランカの暦で、「エサラ月」の満月前後に行われるお祭り。ペラヘラは行列を意味し、レプリカであるブッダの歯を入れた箱を、装飾されたゾウの背中に乗せ、人々と共にパレードします。
コルヌアイユ祭(フランス)
……7月中旬
1923年から続くお祭り。ブルターニュ地方の伝統を守るために生まれた。民族衣装を身にまとった人々が、パレードしたり、音楽に合わせて踊ったりします。
7月が旬の食べ物(くだもの・野菜・魚)
夏は緑黄色野菜が美味しい季節!そのほかにもさまざまな食べ物が旬を迎えます。7月に旬を迎える野菜や果物、魚を紹介します。
7月のくだもの
- いちじく
- さくらんぼ
- スイカ
- スモモ
- 梨
- パイナップル
- マンゴー
- モモ
- ライチ
7月の野菜
- ウリ
- エンドウ豆
- セロリ
- トマト
- モロヘイヤ
- ラッキョウ
7月の魚
- アユ
- イサキ
- スズキ
- 車海老
- 毛蟹
- スルメイカ
- 太刀魚(たちうお)
- ハモ
- ホッケ
- 真鯵(まあじ)
7月によく見られる植物
- アサガオ
- イタドリ
- コスモス
- サルスベリ
- サルビア
- ツキミソウ
- ナデシコ
- ハイビスカス
- ハス
- ヒルガオ
- ヒャクニチソウ
- ヒマワリ
- マツバボタン
- ムクゲ
7月の季語
季語とは季節を表すために、俳句によみ込むように定められている言葉のこと。正確には「春」「夏」「秋」「冬」の季節毎に割り振られていますが、ここでは特に7月を連想させる季語をご紹介します。
- 青田(あおた)※稲の苗が成長し、青々とした田んぼのこと。
- 朝顔(あさがお)
- 蚊(か)
- 暑中見舞い(しょちゅうみまい)
- 雲の峰(くものみね)※入道雲(積乱雲)を山にたとえた言葉
- 白南風(しろはえ)※梅雨明けの晴れた日に、南から吹く季節風のこと
- 蝉時雨(せみしぐれ)※蝉が鳴く様子を雨にたとえた言葉。7月になるといっせいに蝉が鳴きはじめます
- 大暑(たいしょ)※二十四節気のひとつ。7月23日前後。この頃から暑さが増していく
- 日傘(ひがさ)
- 短夜(みじかよ)※日が長く、短い夏の夜のこと
日本の7月の別名
旧暦では7月のことを「文月(ふみづき・ふづき)」と言います。小学校でも習うので知っている方もいるかもしれません。ですが文月以外にも、さまざまな読み方があるんですよ!
- 文月(ふみづき・ふづき)
- 文披月(ふみひらきづき)
- 新月(しんげつ・おやづき)
- 相月(あいづき)
- 愛逢月(めであいづき)
- 七夜月(ななよづき)
- 七夕月(たなばたつき)
- 女郎花月(おみなえしづき)
- 桐月(きりづき・とうげつ)
- 涼月(りょうげつ)
- 冷月(れいげつ)
- 蘭月(らんげつ)
海外の7月の呼び方
古代ローマの政治家、ユリウス・カエサルの生まれ月は7月。そのため、彼の名にちなんで7月は Julius ( Iulius ) と呼ぶようになった。西洋諸国の7月の呼び方はこれがもとになっています。
- 英語……July(ジュライ)
- ドイツ語……Juli(ユーリ)
- フランス語……Juillet(ジュイエ)
- スペイン語……Julio(フリオ)
- エスペラント語……Julio(ユリーオ)
- 中国語……7月(チーユエ)
- 韓国語……칠월(チルウォル)
まとめ
今回は「食べ物」「花」「記念日」「祭」「世界のイベント」「季語」「7月の別名」など、7月にまつわるさまざまな事柄をご紹介しました。
梅雨が明け、夏本番を迎える7月。7月に関する雑学を知って楽しく暑さを乗りきりましょう!
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