世界にはユニークな地名がたくさんあるよ。世界一長い地名や、ちょっぴりヤラシイ響きの地名、面白い地名など、思わず人に話したくなるような地名を紹介していくよ!
地名の豆知識や由来も紹介しているから雑学として使えるし、世界各国の地名を知ることで世界史や地図に興味を持てるようになるかも?
それではさっそく見ていこう☆
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思わず人に話したくなる! 日本全国の面白い・珍しい地名82選
長すぎる世界の地名 2 選
首都名の長さ世界一
クルンテープ・マハーナコーン・アモーンラッタナコーシン・マヒンタラーユッタヤー・マハーディロック・ポップ・ノッパラット・ラーチャタニーブリーロム・ウドムラーチャニウェートマハーサターン・アモーンピマーン・アワターンサティット・サッカタッティヤウィサヌカムプラシット
(タイ・バンコク)
タイ語で11単語、文字にすると121文字にもなる長さで、首都名の長さ世界一としてギネスブックに認定されているよ。
この長い地名は、タイの首都、バンコクの正式名称なんだ。“バンコク”は外国用の英語表記で、タイ語の正式名称はこちらの地名。1782年にトンブリ王朝のラーマ1世が都をバンコクに移し、新しい都を祝って名付けたと言われているよ。あまりにも長いので、国民はクルンテープ(天使の都)と呼んでいるんだって。
2022年2月、タイ政府は首都バンコクの英語名称を「クルンテープ・マハナコーン」としたんだけど、外国人にはバンコク表記の方が馴染みがあるので、どちらも使えるようにしているよ。
地名の長さ世界一
タウマタファカタンギハンガコアウアウオタマテアポカイフェヌアキタナタフ
Tetaumatawhakatangihangakoauaotamateaurehaeaturipukapihimaungahoronukupokaiwhenuaakitanarahu※アルファベット表記
(ニュージーランド・ホークスベイ地方)
アルファベット表記で驚きの92文字‼︎ 世界一長い地名としてギネス世界記録にも認定されているよ。ニュージーランドの先住民であるマオリ語で、「山々を動かし、登り、飲み込むことのできる“大地を食らう男”の異名をもつ、膝の大きなタマテアという男が、愛する者のためにフルートを吹いた場所」という意味。マオリ語は、自然や出来事を詳細に描写することが特徴。この地名はそのマオリ語の特徴を象徴していると言えるよね。地元の人々はこの長い名前を覚えるのは大変なので、一般的には「タウマタの丘」と読んでいるんだって。
ちょっとヤラシイ世界の地名 13 選
アスエロ半島
(パナマ共和国)
アスエロ半島は、パナマ南部の太平洋に面した半島。 アスエロ半島の一つ「カニャ島」は毎年多くのウミガメが集まることでも有名なんだ。
エロイ
(アメリカ・アリゾナ州)
日本語で“エロい”というと、イヤラシイ意味があるよね。だけどアメリカにある“エロい”は大きな州立公園がある自然豊かな場所なんだそう。
エロマンガ
(オーストラリア・クイーンズランド)
“エロマンガ”の地名は「熱風の吹く平原)という意味だと言われているよ。ちなみにエロマンガ盆地には油田があり、石油がたくさんとれるんだって。
シリブリ(シリヴリ)
(トルコ)
トルコにある地区。2021 年時点で、シリブリの人口は約 9万2,000 人いるよ。海岸沿いにある「セリンパシャ」という町は美しい海とビーチが人気で、夏には多くの観光客で賑わっているよ。
スケベニンゲン
(オランダ)
“スケべニンゲン”はオランダにあるリゾート地。実はココ、昔は水着を身につけずに裸でくつろげる「ヌーディストビーチ」だったんだとか!本当にスケベ人間もいたかもしれないね。
キンタマー二
(インドネシア・バリ島)
「思いのままに様々な願いを叶える宝」を意味する、サンスクリット語の“チンターマニ”が由来。ちなみにキンタマー二高原は、世界でも有数のパワースポットとしても知られているよ。
シリフケ
(トルコ共和国)
トルコ共和国にある都市。たくさんの古代遺跡が市内に残されていて、シリフケ城もそびえ建っているよ。
チカンタワー
(台湾)
正式名称は赤崁楼(チカンロウ)と言うけど、英語表記ではChihkan Tower(チカンタワー)と書くよ。オランダ人によって創設されたもので、プロビンティア城(オランダ語で永遠の意味)と言われていたけど、その後中国人に「赤崁城」、「番仔楼」、「赤毛楼」などと呼ばれるようになったよ。
チンボ
(Jimbo、韓国)
韓国の南部には“チンボ”という地名があるよ。韓国語でチンボ(진보)は「進歩」という意味。「チンボ」と「シンポ」、何となく響きが似ているかも?
チンポー湖
(中国・黒龍江省/こくりゅうこうしょう)
火山の噴火によってできた湖で、漢字では「鏡泊湖」と書くよ。国家重点風景名勝区にも選ばれる、景色の美しい湖なんだ。
パンティ山
(マレーシア)
“パンティ”は、マレー語の方言から生まれたといわれるインドネシア語で、「家」という意味だよ。
フルチーン
(チェコ・モラヴィア・スレスコ州)
フルチーンはチェコのフルチーン地域にある町の名前。人の手で造られた湖、フルチーン湖もあるよ。
ボイン川
(アイルランド)
アイルランドにある川。近くにあるブルー・ナ・ボーニャ ボイン渓谷の遺跡群は、世界遺産にも選ばれているよ。そして約50キロメートル南川には、首都ダブリンも。“ボイン”も“ダブリン”もなんだか面白い響きだよね。
クスッと笑ってしまう世界の地名 19 選
アウアウ海峡
(アメリカ・ハワイ州)
ハワイのマウイ島とラナイ島の間にある海峡。なんだか待ち合わせしたくなる名前だね!
アホバッカ
(スリナム共和国)
アホバッカは、南アメリカの北東部にあるスリナム共和国の村名。昔、スリナム共和国はオランダの植民地で、“アホバッカ”もオランダ語から来ているよ。
イロイロ
(フィリピン・ビサヤ州)
フィリピンのビサヤ州にある歴史の古い都市。「NOカジノ」「NOスラム」「NOストリートチルドレン」を掲げており、“愛の街”とも呼ばれているよ。
オカタイナ湖
(ニュージーランド・ロトルア地方)
オカタイナ湖はカヌーやピクニックに人気の湖だよ。とてもきれないで、シーズンには遊泳することもできるんだ。
オナラスカ
(アメリカ・ウィスコンシン州/ワシントン州/テキサス州)
創設者であるトーマス・ロウが好きな詩の一節からとったといわれているよ。その他、ワシントンと南部テキサスにも「オナラスカ」という地名があるよ。
カンチョウ
(中国・江西省/こうせいしょう)
カンチョウ(贛州)は中国の厚生省の中でも面積最大級、人口も多い都市だよ。ちなみにこの都市には「カンチョウ黄金空港」という空港もあるよ。
クサイ島/コスラエ島
(ミクロネシア連邦)
ミクロネシア連邦は、太平洋にある4つの州と607の小さな島々の連邦国家だよ。その州のひとつのコスラエ島は、「クサイ島(Kusaie Island)」とも呼ばれているよ。
ケチ
(アメリカ、カンザス)
“ケチ”はアメリカ合衆国中部のカンザス州ウィチタにある地名。面積は15.59km2、人口は1909人と小さな町だけど、郵便局や警察署はもちろん劇場もあるよ。
ダマル島
(インドネシア)
インドネシアのバラトダヤ諸島にある火山島。島には「ダマルビタキ」という、この島にしか見られない貴重な鳥が生息しているよ。
チャウ
(ミャンマー)
チャウは大阪弁で『違う』という意味だけど、ミャンマー語では“チャウ”は「6」という意味だよ。でも地名との関連性はわかっていないんだ。1902年にチャウ近郊で油田が発見され、主要な収入源として町を支えているんだって。
ナンパ
(アメリカ・アイダホ州)
“ ナンパ ”という言葉は、アメリカ先住民の“ショショーニ”族の「足跡」「鹿皮製の靴」という意味だそう。
バカ
(スロバキア共和国・トルナヴァ県)
“バカ”はスロバキア共和国にある村の名前。1762年にはバロック様式のバカ教会も建てられたよ。2021年に行われた国勢調査(国が人口の数などを調べる調査)では、バカの人口は1,136人だったんだって。
バカ山
(インドネシア・カリマンタン島)
地名だけでなく、山の名前にも“バカ”がついている国があるよ。インドネシアのカリマンタン島には、“バカ山”という山があるんだって。
ハゲ駅
(韓国・ソウル)
“ハゲ駅”は韓国の首都、ソウルにある駅名だよ。漢字表記は『下渓駅』で英語表記だと『Hagye(ハギェ)になるんだけど、実際の発音は「ハゲ」と読むんだって。
ハナゲ海水浴場
(韓国)
ハナゲ海水浴場は、舞衣島(ムウィド)と呼ばれる島の西側にある海水浴場。水深が浅くて海水浴にぴったりだから、多くの家族連れや旅行客で賑わっているよ。
ボケ
(ギニア)
ボケは、ギニア共和国西部のボケ州の州都。ボケ県の県都でもあるよ。ボケ市を通るボケ鉄道もあるんだって。
マタモラス
(アメリカ・ペンシルバニア州)
ペンシルバニア州にある町名。アメリカ・メキシコ戦争(1846年〜1848年)で、アメリカ軍が最初に占領したメキシコの都市が「マタモラス」だったのが由来だよ。
マルデアホ
(アルゼンチン・ブエノスアイレス)
マルデアホはスペイン語で、『Mar de Ajo』と書いて『マル・デ・アホ』と発音するよ。アルゼンチンの首都、ブエノスアイレスの南にある観光地で、美しい白浜が続いているんだ。
ワラタ
(モーリタニア・イスラム共和国)
モーリタニア・イスラム共和国は、面積が日本の約3倍もあり、そのほとんどが砂漠なんだ。ワラタはモーリタニアの南東部にある町で、アラベスク模様の建物が魅力。世界文化遺産にも選ばれているよ。
発音がかわいい世界の地名 2 選
プニ
(ニュージーランド・オークランド)
オークランドはヨットやボートを持つ人が多いことから、“帆の街”と呼ばれているんだ。そのオークランドの南にプニがあるよ。自然豊かな農村地で、ジャガイモや人参が栽培されているよ。
ワン湖
(トルコ共和国)
とってもかわいい名前の湖だけど、その大きさはトルコ最大。また、1990年代に「ジャノ」と呼ばれる未確認生物の泳ぐ姿が撮影されたり、2017年には湖の底から3000年前の古代文明の城が発見されたりと、話題の湖でもあるよ。
セリフみたいな世界の地名 8 選
アララット
(トルコ共和国)
アララットはトルコ共和国にある山の名前。大洪水の後にノアの箱舟が流れついた山だと言われていて、旧約聖書に登場するアララット王国にちなんで名付けられたよ。
アルザマス
(ロシア連邦・二ジニノヴゴロド州)
アルザマスは二ジニノヴゴロド州にある商工業がさかんな都市。地名の由来は諸説あるけれど、ロシア連邦のモルドビン共和国に住むモルドヴィン人が話していた、エルジャ語が元になっていると考えられているよ。
オッス
(東ティモール民主共和国)
東南アジアにある東ティモール共和国の地名。日本語で「押忍(おっす)」というと武道を連想させるけど、この地域ではサッカーが盛んなんだそう。
キラーイ温泉
(ハンガリー・ブタペスト)
ハンガリーのブダペストには、温泉が湧き出る場所がたくさんあるよ。キラーイ温泉もそのひとつ。ちなみにハンガリーの温泉は、日本と異なり温度は低め。水着を着て温水プールのように男女混浴で入るんだそう。
コマールノ
(スロバキア共和国)
スロバキア共和国とハンガリーの国境沿いにある都市。中世ヨーロッパの雰囲気を感じられる町で、コマールノ駅をはじめ、コマールノ港やコマールノショッピングセンターなどがあるよ。
ナント
(フランス・ナント市)
フランスのロワール川の湖畔にある都市。芸術や文化の町として注目されており、歴史的な建築物や現代アートが有名。町を歩けば「なんとすごい!」と口にしてしまうかも⁇
マサカ
(ウガンダ共和国)
アフリカのウガンダ共和国にある県。マサカ県の県都もマサカというよ。
マダカシラ
(インド・バンガロール)
マダカシラはインドの南部、バンガロールの近くにある小さな町だよ。インドでは、電車やバスが遅れることもしばしば。『マダカシラ』と待ってしまうかも?
体の一部みたいな世界の地名 3 選
イボ島
(モザンビーク)
キリンバス諸島に属する島。イスラム教徒たちの貿易港として発達して、1502年には航海中の ヴァスコ・ダ・ガマも滞在したよ。
シワ
エジプト・アラブ共和国
エジプト・アラブ共和国にある町。“シワ”は砂漠の中心にかかわらず水が豊富にあって「シワオアシス」と呼ばれているんだ。
マユゲ
(ウガンダ共和国)
2000年にできた、ウガンダ共和国の県。マユゲ県で暮らす人々の多くが農業をしている、自然豊かな場所だよ。
食べ物みたいな世界の地名 3 選
カレー
(フランス・カレー市)
“カレー”と言っても、食べ物のカレーとは全く関係ないよ。フランスにある“カレー”市は、イギリスとフランスを結ぶドーバー海峡に面した都市で、貿易の港として栄えてきたよ。
トロロ
(ウガンダ共和国)
アフリカのウガンダ共和国にある地名。山芋のトロロが良く採れる……というわけではなくて、セメント工場が有名だよ。
ワインガプー
(インドネシア・スンバ島)
インドネシアは、お酒を禁止するイスラム教徒が多い国。だけど、“ワインがプー”の住民の多くはキリスト教を信仰しているんだとか。ついついワインを飲みすぎてしまう住民もいるかもしれないね!
響きが変わった世界の地名 6 選
キエタ
(パプアニューギニア・ブーゲンビル州)
パプアニューギニアのブーゲンビル州にある商業都市。金やココアをキエタ港から出荷しているよ。日本とも関わりが深く、第二次世界大戦時に飛行場をつくるためにはじめに着立した場所でもあるんだ。キエタ記念公園には、この島で亡くなった日本兵の墓があるよ。
キル
(アイルランド)
アイルランドには『キル』ではじまる地名がたくさんあるんだけど、レンスター地方のキルデア県には“キル村”があるよ。英語でキル(kill)というと『殺す』という意味だけど、この町では1987年の花のまちコンクールで「ヨーロッパ賞」を受賞する素敵なところなんだ。
シムラ
(インド・ヒマーチャル・プラデーシュ州)
“シムラ”はインド北部のヒマーチャル・プラデーシュ州の州都で、シムラーとも呼ばれるよ。日本人の苗字みたいな響きだよね。
ジンジャ
(ウガンダ共和国)
ウガンダ共和国にある都市。ジンジャは現地の言葉で「岩場」という意味だよ。
ハイク
(アメリカ・ハワイ)
“ハイク(Haiku)”は、ハワイにあるマウイ島の地名。ハイクの美しい景色を俳句に詠むのも楽しいかも?
ハカラウ
(アメリカ・ハワイ)
日本語で計らう(計画を立てる・くわだてる)という言葉があるけど、同じ響きの地名がハワイにあるよ。ハワイにある“ハカラウ”は、ハカラウ・フォレスト国立野生動物保護区の地名。ハワイ諸島に生息する絶滅危惧種の鳥類が生息していて、樹齢400年以上にもなるオヒアレフアの木や、ハワイにしかない固有のミントなども自生しているよ。
自然を表す世界の地名 4 選
グトルフォス
(アイスランド)
意味……黄金の滝
グトルフォスは、国内最大級の氷河を水源とする滝。アイスランド語の金の滝」を意味する「グトル(gull)」と「滝(foss)」から来ているよ。
スコガフォス
(アイスランド)
意味……森林の滝
アイスランド南部にある滝で、落差約60メートル、幅は約25メートル。アイスランド語で「森の滝」という意味だよ。
ホットスプリングス
(アメリカ・アーカンソー州)
意味…温泉
英語で「自然に湧き出る温かい水」を意味するよ。その名の通り温泉が有名で、アーカンソー州でも有名な観光都市となっているんだ。
ラスベガス
(アメリカ・ネバダ州)
意味…草地
ラスベガスという名前の由来は、意外にも華やかな街のイメージとは少し異なり、「肥沃な牧草地」という意味を持つスペイン語の「las vegas」に由来するよ。元々は砂漠の中にある街だったけど、19世紀後半に地下水が発見されて農業が盛んになったんだ。その後鉄道が開通し人々が集まるように。そして1931年にネバダ州でギャンブルが合法化されると、ラスベガスは一気にギャンブルの街として発展したよ。
歴史や伝説に由来する世界の地名 2 選
カイロ
(エジプト)
意味……勝利者
カイロの地名は、アラビア語の勝利者、「アル=カーヒラ(al-Qāhira)」から来ているよ。
ストーンヘンジ
(イギリス)
イギリスのソールズベリー平原にある石の記念物。12世紀に活躍した作家、“ヘンリー・オブ・ハンティングドンがこのモニュメントを「Stanenges(アングロ・サクソン語で「石の絞首台」)」と呼んだことが由来だと言われているよ。
まとめ
今回は、世界中の様々な地名を紹介しました。地名の由来には、言葉遊びや比喩表現が使われていることが多く、ユニークな響きを生み出します。また、地形の形状やその土地に生息する動植物から名付けられた地名などもあり、その土地の風土や歴史、文化、人々の暮らしが反映されています。
世界中のさまざまな地名に触れることで、その国に親しみがわき、興味を持てるようになるかもしれません。気になる地名があったら、ぜひ調べてみてくださいね。きっと新しい発見に出会えるはずです!
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