栃木県の世界遺産、「日光東照宮」の境内には55棟もの建物があって、神社の奥まで見ると2時間半以上かかると言われているんだ。あまりにも建物がたくさんあって、どこを見ればよいのか悩んでしまわないように、11つの見どころをうんちくと一緒に紹介するよ。
記事の前半は日光東照宮に行くなら「ここを押さえておけば間違いない」おすすめを、後半は余裕があったら見ておくとさらに観光が楽しくなるおすすめを書いてあるよ。家族旅行や修学旅行が何倍も楽しくなるのはもちろん、雑学にもなるからぜひチェックしてみてね!
旅行前におさえておきたい【日光東照宮の雑学2選】
1.なんで世界遺産に選ばれたの?
日光東照宮(にっこうとうしょうぐう)は、戦国時代を終わらせて江戸幕府をひらいた徳川家康(とくがわいえやす)をまつる神社だよ。
近くにある輪王寺(りんのうじ)や二荒山神社(ふたらさんじんじゃ)と一緒に、1999年に「日光の社寺」としてユネスコの世界文化遺産に登録されたよ。選ばれた大きな理由は3つ!
・建物の芸術性が世界トップクラス:職人たちが作った美しい彫刻や、鮮やかな色が世界的に見てもすばらしいこと。
・自然と建物が見事にマッチしている:まわりの森や山と建物がぴったり調和して、神秘的な空間を作っていること。
・昔の建物が大切に残されている:国宝や重要文化財に指定されているたくさんの建物が、当時の姿のままキレイに残されていること。
つまり、「日本の歴史や技術が詰まった、世界に誇れる宝物」だと認められたんだね!
2.最初は今みたいに豪華じゃなかった!?
家康は亡くなる直前に、「自分の体は久能山(静岡県)に葬り、1年が過ぎたら日光山に小さな堂を建ててまつりなさい」という遺言を残したんだ。その言葉の通り、最初は静岡県に葬られ、翌年の1617年に日光に小さなお堂が建てられた。それが東照宮のはじまり。家康の息子である2代将軍・秀忠(ひでただ)が建てた最初の東照宮は、遺言通りとてもシンプルで小さなお堂だったんだ。
今のようなキラキラで豪華な姿に変えたのは、家康の孫にあたる3代将軍・家光(いえみつ)。おじいちゃん(家康)を心から尊敬していた家光は、「もっとスゴい神社にしたい!」と大規模な工事(寛永の大造替)を命令したよ。
集められた職人はなんと延べ450万人以上!使ったお金は今のお金に換算すると約1,000億円とも言われている。こうして、日本一豪華と言われる現在の姿が完成したんだ。
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3.スカイツリーと同じ!?大地震でも倒れない「五重塔」

東照宮の入り口近くに立つ高さ約36メートルの「五重塔(ごじゅうのとう)」には、十二支の動物たちの見事な彫刻が彫られているよ。
この塔のすごさは美しさだけじゃなく、「地震にめちゃくちゃ強い」こと!実際、今の五重塔が建てられてから一度も地震で倒れたことがないんだ。
その秘密は塔のつくりにあるよ。塔の中心には「心柱(しんばしら)」という大きな木が上から吊り下げられていて、地面に着いていません。地震で塔が揺れると、この柱が振り子のように動いて揺れを打ち消す構造になっているんだ。
この日本に古くから伝わる耐震技術は、なんと「東京スカイツリー」の地震の揺れを吸収・制御する仕組みにも応用されているんだよ。大昔の知恵が、現代の超高層タワーにも活かされているなんてすごいよね!
4.「三猿」は、子どもの成長ストーリーだった!

手で目・口・耳を隠した「見ざる・言わざる・聞かざる」で有名な「三猿(さんざる)」。
これは「子どもの頃は、悪いことを見ない・言わない・聞かないで、素直に育ちなさい」という教えを表しているんだ。実はこの三猿、馬をつなぐ神厩舎(しんきゅうしゃ)という建物に彫られた「猿の一生を描いた8枚の絵(物語)」の2枚目だって知ってた?
1枚目:お母さんが赤ちゃんの未来を温かく見守る
2枚目:三猿登場!(悪いことに染まらず素直に育つ時期)
3枚目:独り立ちしようとする青年期
4枚目:高い志を持って未来を見つめる
5枚目:挫折(ざせつ)して落ち込むけれど、友達が励ましてくれる
6枚目:恋をして悩む
7枚目:結婚して夫婦で力を合わせる
8枚目:お腹に子どもが宿り、親になって次の世代へ……
このように、人間の一生を表したストーリーになっているんだね!
5.龍の鳴き声が聞こえる?「鳴き龍(なきりゅう)」

薬師堂(本地堂)という建物の天井には、大きな龍の絵が描かれているよ。
この龍の顔の下で、案内の方(または拍子木)が木を「カチーン!」と打ち鳴らすと、不思議なことに「クオーーン…」と龍が鳴いているような甲高い残響音が響き渡ります!ほかの場所で音を鳴らしても響かないのに、龍の顔の下だけで聞こえるんだ。
これは天井と床が音を反響しあう「フラッターエコー」という現象で、大昔の職人たちが計算して作った神秘的な仕掛けなんだよ。
6.なんで猫が寝ているの?「眠り猫」の秘密

奥社へ続く回廊の門の上には、国宝の「眠り猫(ねむりねこ)」がいます。伝説の名工・左甚五郎(ひだりじんごろう)が作ったと伝えられているよ。
すやすや眠っているように見えるんだけど、実は前脚を踏ん張っていて、「いつでも敵に飛びかかれる姿勢」を取っています。ただ油断して寝ているわけではないんだね!
さらに、猫の裏側には「雀(すずめ)」の彫刻が彫られているよ。本来、猫はスズメを襲う天敵。でも「猫が寝ているからスズメも安心して遊べる=戦争のない平和な時代(徳川の世)がやってきた」という平和への願いが込められているんだ。
7.あえて未完成!?陽明門の「逆柱」

国宝「陽明門(ようめいもん)」にある12本の白い柱のうち、1本だけ模様が逆さまになっている柱があるんだ。これを「逆柱(さかさばしら)」と呼ぶよ。これはうっかり逆さまに作ってしまった……というわけではもちろんないんだ。
日本では昔から「物は完成した瞬間から崩壊(劣化)が始まる」という考え方があったんだ。それであえて1本だけ未完成(逆さま)にすることで「この建物はまだ完成していません!だから壊れません!」と魔除け(まよけ)をしたんだよ。
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8.一日中見ていても飽きない「日暮門」

陽明門には、もうひとつ「日暮門(ひぐらしのもん)」という別名があります。
門には、龍や鳳凰(ほうおう)、楽しそうに遊ぶ子どもたちや仙人など、500個以上もの細かい彫刻が隙間なく彫られているんだ。あまりの美しさと見どころの多さに、「じっくり見ていたら、あっという間に日が暮れてしまった!」ということからこの名前がついたと言われているよ。
9.願い事が叶うパワーの木「叶杉」

家康のお墓(御宝塔)のすぐ近くには、樹齢(じゅれい)600年を超える大きな杉の木「叶杉(かのうすぎ)」が立っているよ。
幹の途中にある大きな洞穴(ほらあな)に向かって願い事を唱えると、「願い事が叶う」と言い伝えられている大人気のパワースポット!東照宮の奥まで200段以上の階段を登った先にあるので、頑張って登ったらぜひお願い事をしてみてね。
10.お天気がわかる不思議な石「照降石」
表門の手前にある石段(10段目)には、「照降石(てりふりいし)」という長方形の石が埋め込まれているよ。
この石はななめに2色に分かれていて、「水分を含んで右側が黒っぽくなると雨が降る」「薄い色だと晴れる」という言い伝えがあり、東照宮の「七不思議」のひとつに数えられているよ。
昔の人はこの石を見て、明日の天気を予想していたのかもしれないね!
11.境内に隠された「象」の絵、どこか変!?
陽明門をくぐった先にある「上神庫(かみじんこ)」という建物の屋根の下には、2頭の大きな象(ぞう)が彫られているよ。
この彫刻は「想像の象(そうぞうのぞう)」と呼ばれているんだ。なんと、これを描いた有名な絵師(狩野探幽)は、本物の象を見たことがなかったんだ!そのため、伝聞や本の話だけを頼りに「きっと象ってこんな動物だろう」とイメージだけで描いたんだって。
よく見ると、耳の後ろに謎の毛が生えていたり、しっぽが三股に分かれていたり、足の関節がヘンテコだったり……!?本物の象とどこが違うか、現地で探し比べてみるとすごく面白いよ!
まとめ
日光東照宮は、ただ見て回るだけでも豪華でキレイだけど、「どうしてこんな形をしているのかな?」「どんな意味が込められているのかな?」という理由を知ると、探検みたいでもっと面白くなるよ!
みんなも日光東照宮に行ったら、今回紹介したうんちくや仕掛けを自分の目で確かめて、家族や友達に教えてあげてね!
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