オノマトペとは?
オノマトペとは、物の音や動物の声、物の様子、人の気持ちなどを表す言葉のことです。
たとえば、雨が「ザーザー」と降る音、星が「キラキラ」と光る様子、うれしくて「ワクワク」する気持ちなどを表します。
オノマトペは、絵本やマンガ、物語、作文、ふだんの会話など、さまざまな場面で使われています。オノマトペを使うと、見たり聞いたりしたことや、自分の気持ちを相手に伝えやすくなります。
次の2つの文を比べてみましょう。
- オノマトペを使わない文:雨が強く降っています。
- オノマトペを使った文:雨がザーザー降っています。
「ザーザー」という言葉があると、雨の降り方を想像しやすくなりますね。
オノマトペの使い方を知ることで、表現力や作文力がぐんと上がります。
こちらの記事では、オノマトペとは何かを小学生にもわかりやすく簡単に解説しています。また、シーン毎のオノマトペ一覧もあります。ぜひ表現の幅を広げるための参考にしてください。
オノマトペの意味と5つの種類
オノマトペは、何を表しているかによって、大きく3つの種類に分けられます。
1.擬音語(ぎおんご)
擬音語とは、物や自然から聞こえる音をまねた言葉です。
| オノマトペ | 意味 |
| ザーザー | 雨が強く降る音 |
| ドカン | 爆発などの大きな音 |
| カチカチ | かたい物がぶつかる音など |
| ポタポタ | 水などがしずくになって落ちる様子 |
| ガチャガチャ | 物がぶつかり合う音など |
| ゴロゴロ | 雷の音や物が転がる音など |
例文:「屋根に雨がザーザーと降りそそいでいる。」
擬音語を使うと、音の大きさや様子を伝えやすくなります。
2.擬声語(ぎせいご)
擬声語とは、人や動物の声をまねた言葉です。
| オノマトペ | 意味 |
| ワンワン | 犬の鳴き声 |
| ニャーニャー | 猫の鳴き声 |
| メーメー | 羊の鳴き声 |
| コケコッコー | おんどりの鳴き声 |
| ゲラゲラ | 大きく笑う声や様子 |
| シクシク | 静かに泣く様子 |
例文:「子犬がワンワンと元気に鳴いている。」
人や動物の声を言葉にすると、どんな声が聞こえたのかをイメージしやすくなります。
3.擬態語(ぎたいご)
擬態語とは、実際には音がしていなくても、物の様子や動き、気持ちなどを表す言葉です。
| オノマトペ | 意味 |
| キラキラ | 明るく光り輝く様子 |
| ふわふわ | やわらかく、軽い感じ |
| ドキドキ | 緊張や期待などで胸が高鳴る様子 |
| ワクワク | 楽しみな気持ちで心が弾む様子 |
| そわそわ | 落ち着かない様子 |
| テキパキ | 手際よく動く様子 |
例文:「明日の遠足が楽しみで、ワクワクしている。」
このように、オノマトペは音だけでなく、見た目や手ざわり、気持ちも表現できます。
※オノマトペの分類方法は、辞典や研究によって異なります。動きや気持ちを表す言葉を、さらに細かく分ける場合もあります。
赤ちゃんのオノマトペはいつから?
赤ちゃんは、いつからオノマトペに親しむのでしょうか?また赤ちゃんにとってどんな効果があるのでしょうか。
赤ちゃんは、身近な人の声や生活の中の音を聞きながら、少しずつ言葉に親しんでいきます。オノマトペを使うことによって、赤ちゃんや幼児が言葉に親しむきっかけの一つになります。また、オノマトペは音の繰り返しが多く発音しやすいため、発語や語彙の習得につながる効果を期待できます。オノマトペは音の響きやリズムがわかりやすいため、親子の遊びや絵本の読み聞かせにも取り入れやすい表現です。
ただし、言葉を理解したり話したりする時期には個人差があります。以下は成長の目安であり、すべての子どもが同じ時期に同じ言葉を話すわけではありません。
0歳ごろ:音やリズムを楽しむ
赤ちゃんに話しかけるときに、「ポンポン」「トントン」「ゆらゆら」などの言葉を使ってみましょう。
絵本を読んだり、手遊びをしたりしながら、声の響きやリズムを一緒に楽しめます。
この時期は、言葉を話すことだけを目標にせず、赤ちゃんの表情や反応を見ながら、楽しく語りかけることが大切です。
1歳ごろ:身近な言葉をまねする
身の回りの物や動物に興味を持つようになったら、「ブーブー」「ワンワン」「ゴシゴシ」など、生活の中で使える言葉を取り入れてみましょう。
たとえば、車を見つけたら「ブーブーが来たね」、手を洗うときには「ゴシゴシしようね」と話しかけます。
子どもが声や言葉をまねしたら、笑顔で応じてあげましょう。
2歳ごろ:言葉で表現する楽しさが広がる
話せる言葉が増えてくると、オノマトペを使って、食べ物の食感や体の動き、気持ちなどを表す機会も増えていきます。
「おいしいね」だけでなく「サクサクだね」、「走ろう」だけでなく「タタタッと走ろう」といった表現も楽しめます。
幼児期:いろいろな表現に親しむ
絵本やごっこ遊び、日常会話などで、さまざまなオノマトペに触れてみましょう。
子どもが同じ言葉を繰り返していても、無理に言い直させる必要はありません。大人が自然な言葉を添えながら、会話を楽しむとよいでしょう。
なお、年齢ごとの具体的な発達時期や、オノマトペを使うことによる発達上の効果には個人差があります。「何歳までに使えるようになる」「何歳までは訂正しないほうがよい」と一律に決めることはできません。詳しい発達の目安を掲載する場合は、専門機関の資料による確認が必要です。
子どもがオノマトペに親しむメリットとは?
オノマトペには、言葉で伝えたいことをより具体的に表現できるという良さがあります。そのため、表現力や作文力を養うことができます。
1.音と意味を結びつけやすい
「ワンワン」「ブーブー」「ポタポタ」などの言葉は、動物の声や物の音を思い浮かべやすい表現です。
たとえば、犬を見ながら「ワンワンがいるね」と話しかけると、犬の姿と声、言葉を結びつけるきっかけになります。
研究でも、音と意味のつながりがわかりやすいオノマトペは、子どもが新しい言葉を学ぶ際に役立つ可能性が示されています。
2.身近な物や出来事に興味を持つきっかけになる
「雨がザーザー降っているね」「ボールがコロコロ転がったね」など、目の前の出来事をオノマトペで表現してみましょう。
子どもが見たり聞いたりしたことを言葉にして伝えると、身の回りの物や出来事に目を向けるきっかけになります。
3.親子の会話や遊びが楽しくなる
オノマトペは、絵本の読み聞かせや手遊び、ごっこ遊びにも取り入れやすい言葉です。
たとえば、ぬいぐるみを使って「トコトコ歩こう」「ゴロンと寝よう」と声をかけたり、絵本に出てくる動物の鳴き声をまねしたりしてみましょう。
子どもの表情や反応を見ながらやり取りを楽しむことで、言葉を使ったコミュニケーションの機会を増やせます。
4.自分の気持ちや様子を表す練習になる
言葉が増えてきたら、「ドキドキするね」「ワクワクするね」「ふわふわだね」など、気持ちや感触を表すオノマトペも取り入れてみましょう。
子どもが感じたことを言葉にする経験は、自分の気持ちや身の回りの様子を表現する練習につながります。
ただし、オノマトペを使うだけで言葉の発達が必ず早くなるわけではありません。子どもの成長には個人差があります。無理に言葉を覚えさせようとせず、親子で楽しみながら自然に取り入れてみましょう。
5.様子を想像しやすくなる
「鳥が飛んでいった」と言うよりも、「鳥がパタパタと羽ばたいて飛んでいった」と言うほうが、鳥の動きを想像しやすくなります。
6.作文や物語が生き生きする
オノマトペを文章に取り入れると、場面を具体的に描きやすくなります。
たとえば、「ぼくは森の中を歩いた。」という文を、
「ぼくは森の中を、ザクザクと落ち葉を踏みながら歩いた。」とすると、歩く様子が伝わりやすくなります。
ただし、オノマトペをたくさん使えばよいというわけではありません。伝えたい場面に合った言葉を選ぶことが大切です。
作文や日常会話で使えるオノマトペ一覧(幼児・小学生向け)
ここからは、幼児や小学生が日常生活や作文で使いやすいオノマトペを一覧で紹介します。
意味を覚えるだけでなく、例文を読んで、どんな場面で使えるか考えてみましょう。
音や動きを表すオノマトペ一覧
| オノマトペ | 意味・使い方 |
| ザーザー | 雨が強く降る音 |
| ポタポタ | 水などがしずくになって落ちる様子 |
| ゴロゴロ | 雷の音、物が転がる音など |
| カチカチ | かたい物がぶつかる音など |
| ガチャガチャ | 物がぶつかり合う音など |
| ドカン | 爆発などの大きな音 |
| バタバタ | 物が音を立てる様子、慌ただしい様子 |
| ペタペタ | 足音を立てて歩く様子など |
| ぴょんぴょん | 軽く何度も跳びはねる様子 |
| くるくる | 何度も回る様子 |
| ずるずる | 物を引きずる様子、鼻水をすする音など |
| ひらひら | 紙や葉っぱなどが軽く舞う様子 |
| ぶるぶる | 寒さや恐怖などで震える様子 |
| くんくん | においをかぐ様子 |
| ぺろぺろ | 舌で何度もなめる様子 |
物の様子や手ざわりを表すオノマトペ一覧
| オノマトペ | 意味・使い方 |
| キラキラ | 明るく光り輝く様子 |
| ピカピカ | 光っている様子、きれいにみがかれた様子 |
| ふわふわ | やわらかく、軽い感じ |
| ざらざら | 表面が粗く、なめらかでない感じ |
| ぬるぬる | 滑りやすく、ぬめりがある感じ |
| べたべた | 粘り気があって、くっつく感じ |
| ぐちゃぐちゃ | 形や並びが乱れている様子 |
| ころころ | 小さな物が転がる様子 |
| もくもく | 煙や雲などが次々にわき上がる様子 |
| とろとろ | 液体などがゆっくり流れる様子、やわらかく煮えた様子 |
| ざくざく | 硬い物を切ったり踏んだりするときの音や感触など |
| もちもち | 弾力があって、やわらかい感じ |
| しんしん | 雪などが静かに降り続く様子 |
| てらてら | 表面が光沢を帯びて光る様子 |
| ぬるぬる | 表面がぬめって滑りやすい感じ |
気持ちや人の様子を表すオノマトペ一覧
| オノマトペ | 意味・使い方 |
| ドキドキ | 緊張や期待などで胸が高鳴る様子 |
| ワクワク | 楽しみな気持ちで心が弾む様子 |
| ビクビク | 怖がって落ち着かない様子 |
| そわそわ | 落ち着かず、じっとしていられない様子 |
| はらはら | 心配で、どうなるか気が気でない様子 |
| うるうる | 涙が浮かんでいる様子 |
| しくしく | 静かに泣く様子 |
| くすくす | 小さな声で笑う様子 |
| じろじろ | 相手を遠慮なく見つめる様子 |
| ぼそぼそ | 小さな声で話す様子 |
| テキパキ | 手際よく、すばやく動く様子 |
| ぐっすり | 深くよく眠っている様子 |
| めちゃめちゃ | 程度が大きいことや、ひどく乱れている様子など |
| ばらばら | まとまりがなく、別々になっている様子 |
| いらいら | 思いどおりにならず、気持ちが落ち着かない様子 |
※同じオノマトペでも、文脈によって意味が変わることがあります。辞典で意味を確かめながら使うと、より正確に表現できます。
同じオノマトペでも意味が変わる?
オノマトペの中には、使う場面によって意味が変わるものがあります。
たとえば「ゴロゴロ」は、次のような意味で使われます。
- 雷がゴロゴロ鳴る。
- ボールがゴロゴロ転がる。
- 休日は家でゴロゴロする。
音を表す場合もあれば、物の動きや、人がのんびり過ごす様子を表す場合もあります。
前後の文をよく読むと、どんな意味で使われているのかがわかりやすくなります。
オノマトペをもっと楽しむ3つの方法
1.オノマトペを使って作文を書く
「楽しかった」「大きかった」などの言葉を、オノマトペを使って表現してみましょう。
例:「ぼくは公園で遊びました。」
↓
「ぼくは公園で、ボールをポンポン弾ませながら遊びました。」
どちらの文が、遊んでいる様子を想像しやすいでしょうか?
2.身の回りのオノマトペを探す
家や学校、公園などで、音や様子を表す言葉を探してみましょう。
- 時計の音は「チクタク」
- 風で揺れる葉っぱは「そよそよ」
- 友達と笑う声は「ゲラゲラ」
- 水道から落ちる水は「ポタポタ」
自分だけのオノマトペ一覧を作ってみるのもおすすめです。
3.オノマトペを使わずに説明してみる
「ふわふわ」「キラキラ」などのオノマトペを使わずに、同じ様子を説明するゲームです。
たとえば「ふわふわの雲」を、「やわらかそうで、軽そうに見える雲」と言い換えてみます。
言葉を言い換える練習をすると、表現の違いに気づきやすくなります。
まとめ:オノマトペを楽しみながら、言葉の世界を広げよう!
オノマトペとは、物の音や生き物の声、物の様子や人の気持ちなどを表す言葉です。
「ザーザー」「ワンワン」「キラキラ」「ドキドキ」など、身近な言葉がたくさんあります。
オノマトペを使うと、音や動き、気持ちを具体的に伝えやすくなります。作文や会話に取り入れれば、表現の幅も広がるでしょう。
まずは、身の回りで使われているオノマトペを探すところから始めてみましょう!

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